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NPOの活動成果を可視化する

The Chronicle of Philanthropyという、米国の非営利セクター業界の活動を取材、調査レポート等を発表しているウェブサイトで、興味深い記事を見つけた。"Most Nonprofits Are Highly Effective. Check the Data."(”多くのNPOは高い成果を上げている。”)というもの。

NPOの活動は、基本的に社会のために良いことを行っている団体として、日本でも徐々に認知され始めてきていると思う。

ただ、情報公開が十分に進んでいない団体も多く、実際にはどんな活動をしているのか、私達はあまり知らない。

特に米国では多額の寄付金を集めて活動しているような団体も多く、その寄付金が実際にどのようなことに使われているのか、そしてそのお金がきちんと社会課題解決のために使われているのか、気になっている人も多いのだろう。

米国は、日本以上にこうした情報開示は進んでいるものと思っていたが、こうした調査が行われること自体、それだけNPOの活動に対して正確な情報開示を望んでいる人も多いものと想像した。

この調査レポートによれば、温暖化問題や子供の貧困、視覚障碍者の支援などに取り組むNPOの活動を調査したところ、多くの団体において、費用対効果の点からも、事業成果の点からも、高いパフォーマンスを示しているとのことだった。

社会の課題を解決するNPOの取り組みを、データだけで評価するということには議論の余地があるし、そもそもデータだけで評価しきれない要素もあるだろう。

そもそも多くのNPOは、行政も企業も誰も手を出せない、出しづらい領域で仕事を行っており、だからこそ寄付という形でその活動資金を得ているところなのだろう。

ただ、とかく善意や利他といったことで語られがちなNPOの活動をこうした形で可視化してみせていくことは、彼らの活動を継続させていくためにもやはり重要なことなのだろう。



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