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制約から生まれる果実

人や資金や時間など、リソースが豊富にあればイノベーションは起こせるか、というと実際そんなことはない。むしろリソースが制約されているからこそイノベーティブな発想が生まれる。

直観的には何となく理解できるこの考え方。でも実際には制約条件がきつ過ぎると、そもそも発想する余裕が生まれなくなるのでは?

と思ったりもするが、問いの立て方、視点の立て方を工夫するだけで、今の仕事、ビジネスにちょっとした変化を起こしていくことは可能かもしれない。

このブログ記事では、サウスウェスト航空やアウディの事例を元に、制約条件を逆にチャンスに捉え直して成功した要因と、その背景にある考え方について分かり易く紹介されている。

制約条件に対して斜めの視点で臨む

サウスウェスト航空は経営苦境に陥る中、保有機体を4台から3台に減らしながら、売上を維持、回復させることに成功した。同社は空港における燃料や食事などの積み替えにかかる待機時間を減らしすことで、少ない機体でも稼働工数を増やせるだろうという発想を取った。

またアウディはF1レースで勝つために、車を速くするという発想を捨て、ピットでの待機時間を短縮するという発想を取り、燃料交換の時間を短縮できる車の開発を行った。

両者に共通するのは、ある課題に対して正面からのアプローチではなく、制約条件を上手く生かしながら、”斜め”の確度からのアプローチという点ではないだろうか。

制約を乗り越えるための問い

本ブログ記事では、制約条件をチャンスに変えるための”問い”として、次のような例が紹介されていた。

How do I build what people want without a complete team (people)?
How do I build what people want without money?
How do I build what people want without a product?

いずれも、そもそもこれがなかったら何もできないんじゃないの?

と思わせる問いだが、こういう究極の問いを立てていくことで、リソースのある状態に安住してしまっている自分の硬直した思考を解きほぐすことに繋がるのだろう。

とにかく小さく始めてみる

制約を乗り越え、課題を解決していくために、最初から正解にたどり着こうとしてはいけない。

これがこのブログの著書が伝えたかったポイントではないかと思う。

恐らくサウスウエゥトにしてもアウディにしても最初から待機時間という発想を持てたわけではないと思うのだ。

いくつかいろいろな試行錯誤をしてみる中で、結果的に待機時間という点にスポットが当たったのだと思う。

その意味で、許容できる範囲での失敗を前提とした小さなアクション、実験をまず始めてみることが大事なのだろう。

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