俺か、俺以外か。
今や知らない人はいないでしょう。ホストという職業でテレビに突然現れ、多くの名言を残している男、ローンランドという人物を。
最初の頃は業界人がそのキャラクターに興味を持って起用してるだけだろうと思って私も見ていましたが、彼の発言は面白くもどこか真面目なところがあります。ユーモアと知性に飛んでいると表現できるほど魅力があるのです。
なぜそのように人を魅了する言葉が生まれるのか。その答えがこの本には書かれています。
冒頭で彼の人生が軽く紹介されていますが、ここだけで彼の生き方が今の「ローランド」を作り上げていることがはっきりわかります。
それは「妥協しない」ということです。青春を捧げたサッカーも最後まで諦めずに全国一を目指した。それが故に、敗退し夢破れたあとは魂が抜けたように腑抜けになってしまったと語っています。
しかしこの青春を捧げて向き合ったサッカー人生があったからこそ、彼のホスト人生は大成功を築き上げるのです。
何事もそうですが、上を目指して一生懸命に取り組んだことは決して無駄にはならないのです。
彼が築き上げてきたサッカーの技術は同じスポーツならまだしも、ホストという到底繋がりようのない分野では発揮できません。
発揮したのは、頂点を目指すという姿勢、根性です。
そして彼を作り上げているものは彼が持つ独自の「哲学」です。
自分の哲学を持つということの大事さは多くの著名人が語っています。
最近私のバイブルとなっている著書「ぜんぶ、捨てれば」。詳しくは↓
著者の中野さんも稀有な人生を歩んでいますが、決して最初から成功してきた人生ではありません。彼も自身の曲げられない哲学、信念を持っており、それを曲げずに、時には曲げることの変化を楽しみながら様々な事業を成功させてきました。
この自分の哲学というのは誰かの真似をしていては決して作り上げることができません。自分と向き合い、自分の中では絶対に譲れないルールが出来上がるのと同時に自然の作られていくものなのです。
つまりこの本を読んだからといって、誰もローランドにはなれません。
この本から学ぶべきことは彼のプロ根性とそこから生まれるユーモア。
「映画や小説と一緒で、受け取り方は人それぞれあっていい」
この言葉通り、彼の人生や言葉を見て私たちが受ける印象は人それぞれであることが正解なのです。
実際彼は周りと一緒にカテゴライズされるのを本能的に嫌って生きてきました。
「俺か俺以外か」という言葉はなんと幼少期の時点で生まれていたのです。
特に日本人は周りと違う行動をすることに抵抗があるという人の方が多いと思います。
あなた自身、小さい頃から周りと違うことをしたいと思い実際にしてきた人生でないのであれば、ローランドが持つ哲学とあなたがこれから構築しいく哲学は、やはり違うものでしょう。
例えば彼の哲学には
「カッコ悪く勝つぐらいなら、美しく負ける方がを選ぶ」
というものがあります。
人によってはどんだけ無様でも勝つことに意味があるという意見もあるでしょう。
どちらかというと私は勝つことにこだわりがあります。勝たないと意味がないという考えであらゆることに挑戦する派です。
これはどちらが正解かとか良い悪いという話ではなく、「人それぞれ」だということです。
本書を見ればわかると思いますが、彼は間違いなくナルシストでしょう。常に自分の姿が周りにどう写っているかを気にして生活しています。
しかし周りを自分の思い通りにしないと気がすまないエゴイストではありません(過去にはそういう時期があったと語っていますが)。
彼がナルシストなのはストイックであるが故なのだと思います。ローランドでなくなる自分が許せないのです。そういうプロ根性の側面は本書で幾度となく出てきます。
だから世にいうナルシストのように毛嫌いされることはなく愛されているのでしょう。
きっと本書を読んであなたも思うはずです。
「ローランドかっけ〜!!」
ローランドの哲学は「常に美しく」。私の哲学は「みんなに読書を」。
なので、カッコ悪くてもこの本をどうにか多くの人に読んで欲しいので宣伝もします。
あなたの哲学に「無料なんてカッコ悪い」というのがあるのであればそれを貫き通してください。でももし読書を簡単に今すぐ始めたいという人は迷っている暇はありません。
まずはローランドの人生を無料で覗いてみましょう。
どうか皆さんの人生が読書でさらに豊かになりますように。
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