自己破産とゴッホ

十二月、借金は600万にふくれあがっていた。ギャンブルはやめられずにいた。短期の派遣は毎日パワハラにあって、毎日泣いていてもう、自殺するか悩んでいた。

 弁護士相談に片っ端からメールをして、話をしたりして、俺はギャンブル以外にも色々と免責がおりないことをしているので、沢山断られた。

 借金まみれなのに正社員ではなく、むしろ躁鬱悪化で働けない。これが詰みでなくて何なんだろう。もう、駄目かなって毎日泣いて、頭も回らず辛かった

 そんな中で、一人会ってくれる弁護士がいた。その人にも色んな事情は話した。でも、その人は受けてくれた。そして、色々と励ましてくれた。

 契約するさい、事務所でも泣いてしまった。恥ずかしい。

 とはいえ、これからが大変なのだ。書類集めが大変過ぎるて今から頭がパンクしているし、今更一日で辞めた派遣先に源泉徴収の申し込みメールを送ってる。今日出したし返事は無いが。書類の不備はまずいが、日雇い短期派遣ばかりで、色々と厳しい。

 一応弁護士に依頼はできた。でも、俺は他で断られまくった位、本来は自己破産が認められない?認められにくい?ケースなのか? 謎だが、この先は審査があるのだし、まだまだ不安でいっぱいだ。

 これで無理なら、弁護士費用は返ってこなくて600万の借金は残るし、結果が出るのは数ヶ月後だし、今度こそ人生終わりかもしれない。でも、前のように死に方を探すのではなく、破産の免責が下りるように努力している。真っ暗だった道にか細い光。そのたよりない光を目指すしかないのだ

 不安過ぎて、チケットはかなり前に買ったのに、ずっと行けなかったゴッホ展に行って来た。もう以前に見た物もあるし家には画集もあるし、でもさ、やっぱり本物の画は最高だった。
 
 ゴッホの画が、彼が描く向日葵とか花のえが一番好きかもと思えるくらい好きだ。花の魅力に、ゴッホの生命力も合わさっているかのようだ。厚塗り、鮮やかな色彩、荒々しいタッチ、最高。好きすぎて言うことが無い。

大好きに、久しぶりに間近で触れた。great3のライヴの時はここまでの借金地獄ではなかったなーとか思っていた。今の俺は、生きるか死ぬか。

 ゴッホにはテオというお金を工面してくれる存在と理解者がいた。でも、孤独や絵が売れないとか色々あって自殺をしてしまった。

 自殺って、やっぱり悲しいことだ。

 俺は、借金を背負い躁鬱パニック障害も悪化し、無気力で何も作れなくなった。友達も、ほとんどいない。文章も、ほぼ評価されていない。

 でも、もう一度、何かを作りたい。自己破産して、面積が降りて、普通の生活へのチャレンジをしてみたい。

 それはかなり長い道のりで大きなハードルだけれど、自殺したい死にたいという感情はやわらいできた(もっとも失敗したらという不安が毎日消えずにそれが辛いけれど)。

 開始時点で失敗したら自殺しかないなんて考えている時点で、もう心配性過ぎるというか、メンタルボロボロだ。本当は休みたいけれど、そうも言ってられないしまた新しい仕事を探さねばならない。

 ずっと、辛いことがつづいて、楽しみはほんの少しだけ。色んな感受性も忘れ、唯一続けていた小説書きもやめて、色んな能力が落ちているのを感じる。あるのは山のような課題と不安だけ。

それでも、やるしかない。

 どうか、うまくいくように。がんばれ、俺。

生活費、及び返済に充てます。生活を立て直そうと思っています。