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【理学療法士】本当の同志は、職場の外にいる

大学院で学んだ公衆衛生学・疫学の知識を元に、健康的な社会を作りたい理学療法士のジローです。

普段は脳卒中のリハビリの現場に居ますが、臨床と並行して臨床研究も頑張っています。

私は、学生時代の臨床実習でお会いしたスーパーバイザーの先生に、臨床と同じように臨床研究も頑張りなさいと言われて育てられました。

子供は、親の背中を見て育つもので、その先生のようになりたいと努力していたつもりです。


私の若い頃のストレスは、私の興味関心ごとをダイレクトに指導してくれる先輩に出会えなかった事です。


先)臨床研究?目の前の患者さんも、まともに治療できないのに?

先)まとめ方?普通わかるでしょ?(突っ込んで効いても、はぐらかされる)

先)統計?臨床に必要なの?


職場では、自分の興味関心を引き出してくれる人に巡り会えませんでした。

その事を、恩師に相談すると
ジローちゃん、外をみなさい。全国を、世界を」と言われました。


その頃は、職場の仕事が忙しすぎて、外に目を向ける機会が全くありませんでした。


同僚って何なん?


多感な時期によく聴いていました。

友達じゃねーよ。クラスメイトなんて。
たまたま同じ年に生まれた近所の奴が同じ教室に集められただけじゃん。

山手線に乗ってて、「はい、この車両全員仲良くね」って言われても、
偶然一緒に乗っているだけなんですけどって、友達じゃねぇよ。

ただ、友達じゃないけどさ、喧嘩せず自分が降りる駅まで平和で乗ってなきゃダメじゃない?
その訓練なんじゃないか?学校は?

友達でもない、仲良しでもない、好きでもない連中と喧嘩しないで平穏に暮らす練習をするのが学校じゃないか。

The Blue Hearts 甲本ヒロトさんの言葉から


学校→職場に変えても、十分に当てはまりますよね。

職場には、その病院(会社)の理念に沿った人材が集まります。

様々なバックグラウンドの人がいて、同じリハビリテーション分野でも、興味や関心はそれぞれです。

(実際に、私も家庭が忙しすぎて、「研究」とか「勉強」が言えない時期もありました)


病院内の仕事は、同僚と協力して、目の前の患者さんの回復には全力を尽くす

でも、それ以外の活動は、病院内に固執する必要はないのではないかと思います。

コロナ後の臨床研究


最近は、いくつもの臨床研究を掛け持ちして、学会のお仕事などもしています。
しかし、相変わらず病院内には、自分の興味関心と合致する人はいません。

代わりに、様々な院外活動で仲良くなった同志がたくさんいます。

数年会っていない人から、実際に一回も直接会った事がない人までいます。

でも、SNSや、オンライン会議が発展しているので、まめに連絡を取り合っており、全く物理的な距離を感じさせません

専門的な知識も、数々の知り合いのつながりを活用して得られる事が増えました。

とりあえず、職場に恵まれなかったと思うことがあっても、全国には必ず仲間がいます

まずは、興味がある学会などに参加してみましょう。
SNSなどを通じて、アクションを起こしてみるのも良いですね!

皆さんに、職場の同僚や、友人とは違う「同志」が見つかる事を祈念して。

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