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ファッション:リカルド・ティッシがバーバリー退任

お疲れ様ですvintageです


バーバリーというと2015年の契約終了まで三陽商会のライセンス生産による日本向けバーバリーがおそらく日本市場ではバーバリーのブランドイメージの中心だったのではないでしょうか。若者向けのバーバリー・ブラックレーベルなどもありましたね。

80年代くらいからグッチやサンローランなどもライセンス戦略をとり、一時はブランドロゴだけ付けたバスタオルとかトイレのスリッパまで展開していてそれがブランドイメージを劣化させていました。
それに比べると三陽商会はまじめに服を作っており良心的だったと思います。ただそれでもロンドンのバーバリー本家とはズレが生じていたわけです。

自分の場合は三陽商会製ではなく、made in Englandのものに憧れていて、確か2005年ごろ伊勢丹新宿メンズ館には本場ロンドンのものと三陽商会のものが併売されていました。何度もロンドンのは試着しましたがいかんせんデザイン的にでかすぎて、子供がパパのコート着てるみたい、、、
しかも値段は三陽商会のが10万円くらいで、ロンドンは倍くらいしました。どう考えても日本人の体形に合うのは三陽商会製であり、ものとしても悪くないのですがロンドンのものはオーラが全然違うんですよね、コットンギャバジンのはり感、光沢感、ずっしり感、、、服好きとしては本家ロンドンのものが欲しいなあとずっと思っていました。

2001年にバーバリープローサムのクリエイティブディレクターになったクリストファー・ベイリーは2009年にブランド全体のマネジメントを任されます。
ブランドの再構築の過程で2015年に三陽商会とのライセンス契約を打ち切ったのでした。たまたま友達の奥さんが三陽商会で働いておりその時の売上減の激震は大変なものであったと聞きました。

まあ売上激減の三陽商会には申し訳ないけども、新生バーバリーの勢いは凄かったです。クリストファー・ベイリーは英国伝統をきっちり生かしながらも大胆なルックで一気にブランドのパワーを上げました。
路線としてはリアルクローズ寄りであり、コレクションアイテムでも僕のような凡人でも普通に着られる、しかも昔のバーバリーのもっさりした感じではなくスタイリッシュです。クリストファー・ベイリーの手がけたトレンチコートはコットンとメルトンの二枚も買ってしまいました(汗

2018年にクリストファー・ベイリーが退任し、なんとジバンシーのリカルド・ティッシが就任。
このころは追いかけてないので、あまり詳しくないのですがリカルドというとアヴァンギャルドでゴスっぽいのでバーバリーのカルチャーに合わないのではないかと思いました。ジバンシーのリカルド・ティッシは猛犬モチーフとか好きでしたけども。

この間にバーバリーは二度ほどの大炎上をしてしまいます。40億円の在庫破棄問題が環境団体から詰められ、絞首刑のような紐のついたパーカーがネットで炎上してしまいます。クリストファーベイリーの築いたバーバリーのイメージは半ば崩壊、、、、

そして今年の9月にそのリカルドも退任し、後任には去年までBottega Veneta のクリエイティブ・ディレクターだった ダニエル・リーが就任らしいです。 Bottega Venetaではでかいイントレチャートなど斬新なイメージが記憶にあります。

目まぐるしいですね。バーバリーの仕事はなかなか難しいと思うんですよね、デザイナーの個性を出し過ぎてもダメで英国の伝統の流れは立ち切ってはいけない。でも新しいものは求められる。
今後バーバリーは復活できるのか、、、バーバリーは大好きなのでダニエル・リーの仕事に期待します。

ではでは



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