見出し画像

キャリコン的佐野元春論〜ミュージシャンがスタイルを変える時

お疲れ様です

カラオケではいつも佐野元春の『SOMEDAY』を歌うタケシマです(世代ですね💦)
佐野元春といえば偉大な音楽家、詩人であり音楽シーンを引っ張ってきた存在ですね。高校の頃クラスの仲間とはバンドをやったりいろんな音楽を聴いたりしていました、YMO、RCサクセション、大瀧詠一、山下達郎、洋楽だとパンク、ハードロックなどなど、その中で私は洋楽派だったのですが日本のロックでは佐野元春が好きでした。
アルバムで言うとやはり『SOMEDAY』(1982)が好きで、元々大瀧詠一さんの影響もありナイアガラサウンド的なロックでした。その後突然NYに渡り現地のミュージシャンや、詩人、アーティストとの交流を経て次のアルバム『VISITORS』(1984)を発表します。

これが当時ファンの間で賛否両論、うちの高校ではクラスの仲間を二分することになります。
特に『COMPLICATION SHAKEDOWN』のラップが今までの佐野元春サウンドからは大きく変化したからです。当時としてはこのラップを取り入れたサウンドはあまりにも革新的で実験的であり昔ながらのファンほど受け入れることはできなかったのです。
私はというと、この曲めちゃかっこいい!!という擁護派でありまして歌詞にある「去年マリエンバッドで」に影響されて『去年マリエンバートで』という映画を見に行ったりしましたが、擁護派vs否定派で大激論になったのでした
今聞くと普通にかっこいいですし、近年ではミクスチャーサウンドと言われラップを取り入れることは珍しくもなんともないですね。ただ1984年当時は早すぎたのでしょうね、ファンの間でも強い拒否反応がありました。

ミュージシャンに限らずこれまでのスタイルを変える時は周囲に強く否定されることがあります。特にこれまでサポートしてくれていた人ほど否定側に回ることがあります。

会社で考えても例えば営業成績トップだった人が人事とか他の部門の仕事をやってみたいとか、独立してみたいとか相談した時にこれまでその人を高く評価していた上司は激しく反対することも多いでしょう。反対する理由はオレが育ててきたのにとか、これまでの一緒に作ってきた資産を捨てるのかとか、リスクを考えての事でしょう

でも人にはやりたいことをやる理由があり、それをやることを誰も止める権利はないですし、やってみるしかない。それでダメならまた戻ればいい。これまでの資産も完全に捨てるわけではなく活かしながら新しいことに挑戦することもできます。

ベンチャー企業では経営の方向転換をピボットと言いますが、柔軟に方向転換できることも人生において大事ではないでしょうか。
私は自分自身がピボットしたり、周囲の人がピボットしようとしている時にいつも佐野元春の『COMPLICATION SHAKEDOWN』を巡ってのクラスでの大論争を思いだすのですが、変わることを恐れずにチャレンジしてみることで新しく開ける道もあるのだと思います

ではでは



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?