ゴジラ全作レビュー&イラスト(11)『ゴジラ対ヘドラ』
お疲れ様ですvintageです。リアルタイム世代じゃないけど、何度か見ているお気に入りの一作になります
カルト人気が高い異色のゴジラ作品だ!
ストーリーはこんな感じ
1971年公開、この時代は光化学スモッグとか工場排水とか公害が社会問題でした。うちの近所の多摩川なんかも昔は汚かったですね、、今はかなり改善されキレイになってきましたけど。
ゴジラシリーズとしてこの問題にフォーカスした異色作です。
見出し絵はヘドラと公害のイメージを描いたらほんとうに気持ち悪い色になってしまったw
本作がユニークなのは、ヘドラと当時のサイケカルチャーをミックスしたビジュアルでしょう。
若者が集うゴーゴー喫茶ではサイケな音楽がかかっています。
トリップムービーな映像感覚
本作ではミキ役麻里圭子の全身アート柄タイツに度肝を抜かれます
かと思うと、アニメ描写とか緩いナレーションなどが挿入されるのが面白い
こんな風にいろんな要素詰め込みすぎて作品としてはまとまりがないし、ミキの恋人の行夫が死んでもフォローなしとか雑な面もある😅
ただ、本作で見過ごされがちなのが本多猪四郎イズムをちゃんと継承している点は評価できます。
ゴジラとしてのメッセージ性とか、『ガス人間』みたいな怪奇描写とか。
本作ではゴジラが飛翔します。この場面は田中プロデューサーが激怒したようだけど、そもそもゴジラシリーズってシェーとか岩でサッカーとかギャグ描写も多いのになんで飛翔で怒られないといかんのかな~
あと意外にもリアルな演出がピリっと効いています
これまでのゴジラシリーズでは市民の犠牲者ははっきりとは描かれないけども、本作は白骨化したりニュースでは犠牲者数をレポートしたり、遺体収容のことを言ったりするので結構リアル寄りなのが異色
自衛隊の描写もこれまでは単なる背景的だったけども一応本作では作戦遂行感があり、この辺りは『シン・ゴジラ』にもつながるイメージ
無駄な謎シーンが悪くないですね、無駄なシーンが良い映画は好きです。
富士山麓で音楽フェスで山道を車が走る場面がなんとも美しい、若者が踊るのをみるゾンビのような村人たち、、何だこれは~
サイケな麻里圭子描きました
ではでは
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