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ゴジラシリーズ全作レビュー&イラスト(1)『ゴジラ』

みなさんお疲れ様ですvintageです。
黒澤明全作に続きまして

ゴジラシリーズ全作レビューです!

定年後にお時間のある方はあるテーマを決めて全作コンプ視聴というパターンは面白いと思います、、、、、それはさておきゴジラシリーズ。
ここでは全29作初代から『シン・ゴジラ』まで日本の映画の『ゴジラシリーズ』を対象としています。アニメ、ハリウッドゴジラはとりあえず対象外にします。(観てはいますが)

それにしてもゴジラ全部見る人ってあまりいないと思います(汗)、一作目と何本かを子供のころみて、大人になって『シン・ゴジラ』見るという方は多そうですが全作となると、、、初めに言ってしまいますが

ポンコツ作品

も多いっす、、、、ただ何か魅かれるものがありゴジラシリーズが好きなのです。

では原点である『ゴジラ』、ストーリーはこんな感じ

小笠原諸島に伝説の怪獣「呉爾羅(ゴジラ)」が出現、水爆実験による変異生物と断定された。東京を破壊するゴジラに、高圧電流も効かない。芹沢博士は開発したオキシジェン・デストロイヤーを使用を決断する、、、

全作レビューの初回に言ってしまいますが、結局この1954年版を超えるものは出なかったです(キッパリ)。匹敵するのは『シン・ゴジラ』くらいですね。
水爆実験に対するメッセージ性、素晴らしい俳優陣、特撮、ラストの衝撃、そして伊福部昭のサウンド、、すべてのゴジラのエッセンスはここにありますし、どれもが素晴らしい水準で達成されている映画史に残る傑作です。

改めてスタッフをみると東宝のクリエイティブのパワーが最高水準にあったのかなあと思います。本多猪四郎監督の元、黒澤映画で有名な志村喬、若手の宝田明、河内桃子、撮影玉井正夫、美術中古智、照明石井長四郎は成瀬巳喜男作品で気心の知れたメンバー。これに伊福部昭先生の曲ですから力のあるスタッフが全力でつくったことがよくわかります。
1954年は『七人の侍』が公開されているので、東宝は映画史に残る二本を出したというのはすごい功績ですね。

見出し絵のゴジラが出現するシーンはトラウマになりそうに怖い。オキシジェン・デストロイヤーの実験で魚が白骨化する場面も怖い!
印象的なシーンが多いです。

民間技術の軍事転用というテーマがとても重い話でありまして、結果的に芹沢博士は技術の拡散を止めるため自ら死を選びます。
すごく考えさせられるラストですね。
このラストで事実上ゴジラシリーズは終わっていたのかもしれません、以降の作品は二次創作のようなものであり、それぞれ愛すべきところはありますがやはりこの初代の重み感はないですね。
だから『平成ゴジラ』(1984)、『ミレニアムゴジラ』(2000)と二度も初代の続編として途中がなかったことにして新シリーズを開始しているんですが、なかなか初代を引き継ぐのは難しい。そういう意味では庵野『シン・ゴジラ』は相当すごい作品だったということでしょう。

この先28作もあるんですが、一本目が名作すぎるのでモチベーション維持しにくいですががんばりますw

ではでは


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