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脱・Japanese English!留学、ネイティブスピーカー、塾なしで英語の発音を良くする方法。

Daniel   キミの英語、日本人ぽくないね。どうやって学んだの?
Reck  ええと…

ありがたいことに、英語の学習方法をよく聞かれます。もしかしたら知りたい方がいらっしゃるかもしれないと思い、英語の発音を日本で良くする方法が今回のテーマです。

たぶん、Danielさんが言おうとしているのは、いわゆるJapanese Englishのことだと思います。
日本人ぽくないという言葉に個人的な違和感が少しありますが、ここでは触れずに先に進みます。

私は、帰国子女が話すきれいな英語に憧れ、海外留学が夢でしたが叶わず、日本で英語の勉強をしました。
文が正しくても発音が違うと相手に伝わらず悲しいので、発音には力を注ぎました。

ちなみに、本を参考にした方法に多少手を加えています。実際に行った際に見えたポイントとともに記載させていただきます。

「英語の発音をどうにかしたい。」
「英語の良い発音は、海外に行かねばと思うが、お金も時間もない。」
「英語の発音が、日本で良くなるはずがない。」

こんな方の参考に少しでもなれば幸いです。



なぜ、Japanese Englishになるのか?3つの理由

なぜ、Japanese Englishになるのでしょうか?
私が考える理由は3つです。この理由が、克服ポイントにもなると思います。

1.日本語にない音がある(例えば:LとR, th, f, v)
2.日本語にない言葉のアクセントがある
3.日本語にない文中のアクセントがある

1は、9歳以上で語学を学ぶ際は、非常に苦労しますが、致し方ありません…。
(英語だけでなくすべての言語教育の臨界期は、9歳くらいまでとされているようです。)
慣れていくと、聞き取れてくる音もあります。
私はいまだにLとRの区別がつかず、周りに笑われていますが、逆に笑いを取ったり、会話のネタとして活用しております。

2は、例えば、night(夜)でしょうか。
「ないと」ではなく、限りなく「ない(っとぅ)」に近いイメージです。[()部分は非常に弱い音。]
日本語は、単調な音でできている言語なので、他言語特有のアクセントをつかむ必要があります。
こちらは、覚える・慣れるしかありません。

3は、例えば、"It's nice to meet you."と言う時に、どの言葉を強調するかという点と、一般的な話し方で言う時に強調される点の2つの意味があります。

どの言葉を強調するかは、話し手が、何をポイントにして相手に伝えたいかによります。
「あなたに」会えてうれしい、と「あなた」を強調したい場合は、単純にyouを強く言えばOKです。
これは、学校でも習いますし、感覚的に分かりやすい点だと思います。

一般的な話し方で言う時に強調される点というのは、
"It's nice to meet you."を普通に言う時に、「meet」の部分が、他の言葉よりもややゆっくりめ・やや大きめに話されるという意味です。
この「感覚」は、ネイティブの英語を聞き、真似し、自分のものにする過程が必要ですので、少し時間がかかります。

という訳で、1・2・3を克服するために、良質なネイティブスピーカーの英語を多量に聴き、その発音を自分のものとして取り入れ、音として出せるようになる、という過程が必要です。

この過程を経るために、色々な手法があると思います。
例えば、
・ホテルに缶詰め、英語のテレビだけがつけられる状態で数ヶ月過ごす
・留学して現地で英語だけで生活する

私は、日本で英語の文章を丸暗記する、という手法を取りました。


日本で英語の発音を良くする具体的なやり方

  1. クセの少ないネイティブスピーカーの音源とテキストを入手する。

  2. 音源を、文単位で聞く。

  3. 音源を、文単位でシャドーイングする。(音源に合わせて声を出さずに口や舌の形を真似る)

  4. 音源を、文単位で、テキストを見ずに、音源を聞いたそばから声に出して読む。

  5. 音源を、文単位で、音源と同じ速さで読む。

  6. 音源なしで、文単位で、自分の声を録音する。

  7. 音源と録音を、言葉単位で比較し、音を真似する。

  8. 音源と録音を、文単位で比較し、どの部分で自分の口が回らなくなるか、つまりやすくなるかチェックし、音を真似する。

  9. 音源なしで、文単位で、自分の声を録音し、聞く。音源と比較して違和感がなくなるまで上記を繰り返す。

音源を、段落単位で聞く。
以下、同じ。

※段落の要素が必要なのは、段落としての文の抑揚を習得するためです。文が言えるようになっていれば、さほど時間はかかりません。
※必要に応じて、音源を単語単位に区切り、発音を直していくとさらに良い発音になると思います。


ツール


スマホの録音機能
Voki (ネットで使える無料の録音ツール) https://www.voki.com/


期間と量


一定の効果が出るまで、個人差があると思います。

私の場合:
4年間で教科書4冊にある会話、文章を丸暗記しました。
5冊目も暗記にチャレンジしたのですが、英語という言語そのものに慣れてきたのが自分でも周りの反応からも分かったので中止し、違う部分に力を注ぎました。

4年は長いかもしれませんが、
一生ものの英語の発音が4年でつくと考えたら、
どうお感じになるでしょうか?

教材は、教科書でなくても良いと思いますが、教科書の良いところは、英語の定型文が沢山出てくるので、結果的に文法の強化にもなる点だと思います。


ポイント1 何度でも聞ける音源を探す。

一定期間、繰り返し聞き続けるので、自分が聞いて不快な声は選ばない、がコツだと思います。

私の場合:
たまたま教科書の音源の女の子の声が面白くて、
「この声を真似しよう」と思い、選びました。


ポイント2 音源と自分の声を比較する時に、妥協しない。

ちょっとでも違和感があったら、音源と同じスピード・音で言えるまでしつこく練習するのがコツだと思います。

私の場合:
初めは、全然音源と同じように言えませんでした。
でも、何回もやると、ある一文を体が覚える感覚が分かってきました。その後、完全コピーまではさほど時間がかかりませんでした。完コピできたら、次の文へ移りました。
全然、抑揚が音源と合わない時は、まず、ハミングのように「ふんふーん、ふんふんふん、ふっふん」と抑揚だけを練習しました。


副次効果

新しい言葉を覚えるには、その言葉に最低100回は何らかの形で触れるというのが言語界の鉄則のようです。
私は、英語学習において、【単語を覚える】という行為の記憶がほとんどありません。発音矯正+英語を英語の文のまま覚える、という過程で、100回をクリアしていたのかな、と思いました。

なので、この手法は、良い発音になるだけでなく、
○単語を文脈で覚えられる
○【この言葉には、この言葉が紐づきやすい】という単語同士の関係性を覚えられる

という良いオマケまでついてきます。

発音を真似しながらの文章の丸暗記は、時間がかかります。
しかし、一度、口が英語の流れを覚えると、とてもスムーズに言葉が文として口から出るようになりますし、その時点で英語文の記憶も楽にできるようになっているはずです。


まとめ

日本に住みながら、英語の発音を良くするやり方の1つに、ネイティブスピーカーの音源と自分の声を比較して、ネイティブスピーカーのアクセント、抑揚、言葉の発音をそっくりそのまま真似する方法があります。納得いくまで真似できる頃には、口が文章を覚えているので、英語ならではの単語や言い回しを自然に覚えているオマケつきです。

主観になりますが、人のモノモネが好きな方は、このやり方が合っているのではないかな?と思います。
もちろんモノマネ好きじゃない方も、ぜひ、試してみてください!

英語の発音を良くしたい方へ、少しでも参考になれば幸いです。


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