10歳までに身につけたい「座る力」

ふむふむ、と納得するところが多かった。
私は姿勢が悪い。長時間座って勉強することが苦痛だった。集中力もないので当然勉強もできなかった。

そういった力は就学前の段階で身に付けると後が楽らしい。

この著書では、勉強ができるかどうかは、どれだけ長く座っていられるかと比例するところがあると書いてある。

座る力は10歳ごろまでに身に付ける


メリットとしては
✔︎勉強自体が苦ではなくなるので受験などにも有利
✔︎人の話を落ち着いて聞ける子になる
✔︎精神の安定に繋がる

座って「続けられる時間」が能力の差になってあらわれる。
例えば普通の人が英語の論文を1、2枚書いてきたとしたら東大生は10枚書いてくる事ができる。
頭の良さは能力の差ではなく、量の差。しいては集中力の差!!!

正しい姿勢でないと長時間座ることは不可能
正しい姿勢を維持するためには背筋が必要

その為に乳幼児期に出来ることは

ハイハイをたくさんさせること


ん〜してたしてた。息子してた。めちゃくちゃ早かった。でもそんな事言われるともっとさせておけばよかったと思っちゃう。親、我が子を早く歩きたがせがち。(日本語いける?)

そして大きくなってからも「四つ足リレー遊び」をする事が効果的らしい。
また、小さいうちから椅子に座らせるより前にあぐら座りを覚えさせ、腰を立てて座る感覚を身に付けさせる。小さい子は後ろに倒れてしまうのでお尻の下にバスタオルを重ねたものや座布団を敷くと良いとの事。

また小さい子にも座禅をさせる。

小学校入学前にトータル1時間くらいは座っていられる力をつける

やり方
▶︎砂時計を用意して「鼻から息を吸って口で吐いて砂が落ちるのをずっと見ていようね」と言って座らせると自然に呼吸がゆっくりになる

▶︎親は子供の両肩を持ってゆすり、ストンとおろして「楽にまっすぐ」をキープするのを手伝ってあげる。
これが後々一人で勉強する時に集中しやすくなる。

▶︎まずは3分間の砂時計をじっと見つめる時間

▶︎それから絵本の読み聞かせや手遊びお絵描きに移行してだんだん時間を伸ばしていく

あー、びっくりした。1時間ずっと砂時計を見つめるという苦行を我が子に課すところだった。なるほど、子供の興味のある事で関心を引きつつ1時間座らせるということか。

また、本書では勉強の重要性よりも社会を生き抜く強さを重要視している。
たとえ勉強だけできても社会で生き抜く事はできない。大切なのはメンタルの強さ。

座禅はおだやかでメンタルの強い子を作るというのだ。

穏やかだからといって野心のない子になるというわけではない。
子供に良い刺激を与えるには一流のものを見て触れさせる事が1番効果的。



そして子供は身体感覚がイキイキしていた方が頭もよく働く
それを引き出すのにボール遊びは最適
(別記事で掘り下げる)

集中力を鍛えるには将棋の駒を積み上げて音を立てずに駒を取っていく遊び。
指先の器用さとともに、集中力も鍛えられる。
またけん玉の反復練習も集中力を鍛える

集中するには発散も大切
子供の頭をよくしたいと思ったら脳だけでなく体全体の身体感覚を活性化させる

最終的には子供が楽に長く座っていれる姿勢が大事

親がこの姿勢じゃなきゃだめ!と決めつけてはいけない。逆効果。一緒に楽な座り方を見つけていく。

これはどう?机の高さはこれでいい?など聞く事で子供自身も自分の体に問いかけられるようになる。

心は移り変わるもの。環境や外界からの刺激によって喜んだり悲しんだり常に揺れ動いている
身体と精神がしっかりしていれば、いくれ心が揺れ動いてもちゃんと元の位置に戻ってこられる。しなやかで強い心に育つ。
小学校に上がる前から座の姿勢を確立するこおで落ち着く精神を習慣化すると、学校でどんな事があってもめげない子なる。


座り方の具体例もあったのでこれは就学前にもう一度読み返したい本。我が子に集中力をつけさせたい方や授業を45分きっちり聞く方法のひとつとして、おすすめです。





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