【エッセイ】物事にハマる力

人間何気なく生きているけれども、ふとした瞬間に何か物事にハマることがある。

それは、小説や映画、アニメ、ドラマなどの作品にハマったり、誰か人物やグループを好きになってのめり込んだり、種類は様々だ。

そんな物事にハマることには大きな力がある。

何かにハマったときには、自然と行動が能動的になる。ポジティブになる。そのためなら少々の犠牲も惜しまない。

そんな状態になることは珍しくない。

気に入った音楽を何度も再生したり、はまっているものに集中しているときは楽しい。ストレスが少ない。

そんなときは人生が生き生きとする。

そんなものにたくさんであって人生をもっと豊かにしたい。
そう思っている。

でも、そんな人生に影響を与えるものに出会うことは稀だ。出会おうと思って出会えるものでもないし、探して見つかるものではない。

では、どうすれば熱中出来るものにたくさん出会えるのだろう。

それは、やはり、色んなものに触れる回数を増やすことだと思う。

色んな種類の刺激、作品、人物に出会い、その各々について深く考えることが結局は近道なのではないだろうか。

これは!と思うものだけに焦点を合わせて打率を上げようとするよりも、色んなものに積極的に触れようとする気持ちが重要だと思う。

しかし、それもまた難しい。

色んなものに触れようとするには、やはり気力が必要である。

あれをやってみよう、これを始めてみよう、それを見てみよう。そう思う気持ちを持ち続けるのは難しい。

また、深く考えることには時間も労力もかかるので、すぐにあきらめてしまいがちだ。

仕事で疲れているときに、新しいことを始めるなんてできないことが多い。

やってみて面白くなかったら無駄だとか、少しだけで投げ出してしまうことも多い。

今持っている趣味の中で気楽になんとなく楽しめることについつい時間をさいてしまう。

既存の趣味でもある程度の幸福感は得られるが、大きな感動は得づらい。どちらかというと安心感に近いものだ。

自分の中である程度完成されているので、頭をそんなに使うことなくある程度の幸福感が得られてしまう。

しかしながらそれだけではいけないのだ。

次々と新しい刺激を得て、発見や楽しみ生み出さないと、人生がマンネリ化する。

苦もないし楽もない。
そんな状態になってしまう。

新しい刺激を得るには、忍耐力や我慢、気力が必要だ。
それだけではなく、苦労や苦痛も伴うだろう。

それでも、新しいことに日々挑戦したり、頭を使って悩む時間が必要だ。

そんな中でハマる力を最大限に活用したい。

新しいことに挑戦していく中で、しんどいことにぶつかることも多いだろうが、何かにハマった時の力を頼りながら、人生を進んで行きたい。

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