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撮影2日目

今日は場所入りするともう準備が進められていた。今日は新しく1人キャストが増えるらしいがなかなか話しかけにいけない。異性ということもあるがオレはまだこの空間に馴染めて居なくて、受動体であるということに気付かされた。撮影が進み自分のシーンが来ると昨日のように緊張はしなかった。また、明確に開始が示されるのでモードの切り替えが容易に出来た。
2日目にしてようやく人が大勢いる中で2人だけの芝居というのが出来た。いつもは周りにも目を向けて演じるが今回はこの世界だけを切り取るように演技をした。おかげで昨日のように台本を読んでいるだけの演技にならなく済みそうだ。2日目にしてようやく役に感情が入った。


大学生の会話を横耳で聞いているが基本的に単位の話やどの教科を取るかなどを話している。また今回の撮影で初めて絡んだ人も居るらしく、普段授業を受けている時との違いなどについて話しているらしい。高校ではそういった会話をしたことはないので新鮮だ。

オレは脇役だったが予想以上に待ち時間が長かった。かと言って手伝うこともないし、屋外で話す人も居ないままボーッと鴨川を見ていた。だが、オレの仕事は演技、それはしないといけないがずっと電池を入れっぱなしというのはかなり疲れた。集中力もかなり切れ切れの中撮影に望んでしまったのは申し訳ないなと思う。演技では、身体全体を使うわけではなく、表情など細かな部分の演技が必要だった。それが本当に苦戦した。自分の顔をじっくりと見ることなんて朝の洗面台くらいなので自分がどういった表情で取られているのかが分からず困惑してしまった。きっとそれも写っている。

最後のシーンは晴斗役のオレが走ってしんどそうにする。それがまた大変だった、生憎オレの肺も心臓も元気で部活では走り回っているのでバス停までの5m程を走っても息は切れない。だからこそ、撮影場所についてからはずっと息を切らし続けていた。そうすると脈は段々と狂い、リアリティ頑張って増した。しかし、何度も撮影するのでその後も少し目眩がした。なんなら今電車に乗っている時も目眩がしてふらつく、今度こそ本当にシンドい。生あくびがでる。連日の疲れもあるが立っているのが正直大変だ。今日はゆっくり休もう。

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