ぐるぐる回る螺旋の中で

若干、公私ともに参っている。
そういうときには、あちこちで「疲れているときには休め」だの「嫌なことからは距離を取って」だののアドバイスや慰めの言葉が目に付く。それも大量に。

そういうものに救われる瞬間もあるし、そうやってストレスを受け流せない自分がダメなんじゃないのかと考えてしまう瞬間もある。まあ、そう責めてしまう時点でどれだけ自分がヤられているのかがわかるというものだ。

普段元気なときには気づかなかったが、参っている人の目から見ると世の中にはどれだけ「しんどいひとを慮る言葉」が溢れているのかということが今回わかった。そして、「しんどいひと向けの商品」も山のようにある。

ストレス社会で戦う人のための栄養ドリンクやサプリメント、休めないあなたのための薬。日常から離れてリラックスするためのリゾートや観光地やスパやら入浴剤から足つぼ押しの器具まで。

そんなモノたちは自然発生するものではないので、それを作っている人たち関わっている人たちが必ずいる。ストレスフリーを謳ういろいろなモノを作り出すひとたちは、きっと同じように必死に働いて生活してストレスを生み出しては、誰かが必死で開発した新商品の栄養ドリンクに手を出していたりするんだろう。誰かのストレスを解消するために、また違う誰かのストレスが発生していることになる。

そう考えると、ストレスなんて世の中から消えてなくなることなんてないんだから、もう好きにしてくださいよ、という諦めの境地になったりならなかったり。

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