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読書感想文(漫画含む)

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読書感想文(好悪双方含)。漫画含む。
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【感想】「無敵の人」になりかけた私を人の世に留めたラブコメ「あらくれお嬢様はもんもんしている」【ネタバレ含】

こんな鬱期にラブコメかよ死ぬか家出するか、本気で考えた日  私は昨日、会社を辞めた。最後までパワーハラスメントの加害者張本人は出てこなかったし、それについての謝罪も曖昧で、さらには結局自己都合退職にされた。  私はネット上でははた迷惑な横暴なクソ野郎だろう。それでも現実では、出来るだけ卑屈になって、自分に出来る事ならなんでも、愛嬌を持って臨みます!と言わんばかりの貢献を自分はした、と思っている。無茶にも答えた。本来予定に入っていない早出残業もした。上司のヒステリーや嫌味、

「怒るなら、お勉強しといてよ 基礎知識」発達当事者から読んだ『夫と心が通わない』感想①

本の趣旨をすっとばし濫読まず障害者が何故この本を買ったのか?に答える  私の最近の趣味は、家族もののエッセイ漫画を濫読することになりつつある。場所をとるので大体は電子だが、たまたま立ち寄った本屋で気になるものや電子でずっと先延ばしにしていたものが見つかった場合はフラッと衝動買いすることがある。昨日も書店に立ち寄り、エッセイ棚を覗き、最近サジェストによく出て来るエッセイを見つけた。  それがアゴ山女史原案、鳥頭ゆば女史著(作画?)『夫と心が通わない』だった。  私は書店に

「カサンドラだった私から、あなたへ」発達当事者から読んだ『夫と心が通わない』感想②

私は当事者だがカサンドラの気もある私の父は暴君自閉スペクトラム症  私は認めたくないが、自分の側にも自閉スペクトラム症等の発達障害があるのと同時に、大変嫌っている(大嫌いである。何故なら感情論的ヒステリーな人が多いから)カサンドラ症候群を傷として負っている節もある。それは私と同じ積極奇異の父親のせいである。積極奇異等の分類については前記事を参照願いたい。  私の父は言及している通り典型的積極奇異であった。興味関心のあるジャンルは男性らしく「車(大型車)、バイク、野球(巨

「加害者とか被害者とか、旦那が何も発信してないなら片手落ち」発達当事者から読んだ『夫と心が通わない』感想③

これまでの感想と、カサンドラの恐怖これまでの感想まとめ 念のため、過去の記事をご笑覧いただいたうえで当記事をご笑覧頂きたい。    それらを踏まえたうえでの感想である。  アコさんが頑張ったのは間違いないゆるぎない事実だと思う。子供1人、途中から2人抱えて寡黙な人物、恐らく孤立型のユーマ、「自閉のカプセル」に入った(私は頑としてこの表現を貫かせていただく)まま大人になった男性とよくぞ夫婦生活を形上続けてこられたと思う。そしてよくぞ刃傷沙汰やらどなたかの命が失われる前