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ビジネスの側面から見た”マイクロサービス化”

今回はビジネスの側面から見た”マイクロサービス化”についての記事となっております!今更だけどなんでマイクロサービスって必要なんだっけ?どんなメリットがあるの?といった部分を概要的に記事にさせていただきました!



ビジネスとITシステムの関係

ではまず、ビジネスとITシステムの関係について紐解いてみたいと思います。サービスを展開する際現代のニーズに対して下記のような流れで実現し、似たような課題が挙げられるのではないでしょうか。

消費者のニーズが細分化/短期化した現代ではスピード感を持ってサービス展開していくことでトレンドやニーズに対応する必要がありますが、多方で上記のような課題を耳にすることが多くなっております。

経営の方や開発/運用の方々も色々な立場でもこのような現状に対して課題感
があるのではないでしょうか?

IPAが集計したアンケート調査の結果

では実際、自社のIT環境を担当者はどのように見ているのでしょうか?
下記はIPAが集計したアンケート調査の結果となっております。

「アナログ・物理データのデジタル化」
「業務の効率化による生産性の向上」
  日米ともに80%台が成果が出ていると回答

「新規製品・サービスの創出」
「顧客起点の価値創出によるビジネスモデルの抜本的な変革」
  日本:20%台
  米国:60%以上
  が成果が出ていると回答

https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2022/press20230209.html

このようにデータのデジタル化や業務効率化は出来ているが、DXの真の目的でもある「価値創出・価値提供」などというビジネスへの落とし込みに障壁を感じている方が多いのが現状のようです。

データの活用/生産性を向上させてもアーキテクチャーに課題があり失速して
しまう。。。という課題が想像されます。


アーキテクチャーの側面から見てみる

なぜこのような現状なのか?アーキテクチャーの側面から今までの時代を振り返ると、ベアメタルサーバーや仮想化によって1つのシステムで多くのサービスを抱えた’’モノリシック’’な業務効率を重視したシステムが今までの主流でした。
次第に複雑化・ブラックボックス化してしまい更新しづらい「負債」としてと言われており、今では2025年の崖の一部として取り上げられています。


マイクロサービスアーキテクチャーのメリット

そこで、2025年の崖を飛び越え、組織のビジネスアジリティを獲得するための1つの策としてコンテナをベースとした’’マイクロサービスアーキテクチャー’’が注目されています。

実現できることをまとめると下記の3つの要素があり、1つの独立したサービスとして迅速かつコストを抑えて開発/運用できます。

「開発における迅速な機能追加・修正」
各サービスが独立しているため1つのシステム改修によって隣接したシステムへのテスト範囲は限定されコンテナ環境であればシステムで自動テストが可能になります。

「柔軟な基盤構成」
また今後クラウド化を検討されている場合、一部の独立したシステムを移行したり、クラウドベンダーを変更する際もベンダーロックインを避けることが可能です。

「運用管理コストの削減」
サービスが独立していることにより、修正・開発の際に基盤を管理するための工数がツールによる自動化で減るため運用コストの削減も実現できます。


記事のまとめ

このようにコンテナをベースとした’’マイクロサービスアーキテクチャー’’は現代の細分化するニーズに対しスピーディーに価値を提供するための重要になってきています。
現状データの活用/生産性の向上は実現できたけれどもアーキテクチャーで失速してしまう。。。という課題も近い将来少なくなるのではないでしょうか!

今回はビジネス的な側面でなぜ’’マイクロサービスアーキテクチャー’’が注目されているのか初歩的な内容にはなりますがまとめさせていただきました!RedHatでは人・モノ・プロセスの3つの軸でお客様のビジネスアジリティ獲得をご支援しております。

マイクロサービス化の事例や実現した方法について是非ご紹介させていただきたいと思いますのでお気軽にご連絡いただければと思います!

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レッドハット株式会社
谷 喜博
ytani@redhat.com
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