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裏切りがファンを作る

『ヘネシーメロン』

メロンを半分に切って、真ん中のくぼみにブランデーのヘネシーを入れて食べる。

ネーミングからしてバブルの香りがするこの食べ物は、想像を超える美味しさ。


メロンが半分だけでもテンション上がるのにブランデーを入れるなんで、生ハムメロンを考えた人くらい天才かって思ったね。


他の料理もどれも美味しかったんだけど、最後のヘネシーメロンのインパクトには負けてしまった。

最後のクライマックスが最高だったから、お店にいたすべての時間が「美味しかった!驚いた!始めての体験だ!!」という記憶になる。


お店が用意したクライマックスにちゃんとハマって、ちゃんと口コミをしてしまった。

本当にサービス提供がうまいなぁって。


会員制の料理屋さんだから、美味しい料理を提供するのは普通。

お客様も「美味しい料理は当たり前」と思って来店する。

そこで、美味しい料理を美味しい料理のまま提供していると、他の美味しい料理屋さんと差別化できないから口コミが起こらない。


口コミは「普通を裏切る」ことで発生する。


サービスを提供する側は「どこで、どんな裏切り方をするのか?」をしっかりと設計することが大切なんだ。

クライマックスをどこで持ってきて、どのフレーズで泣かせるか。


大ヒット映画ではこれらがすべて意図されている。

自分ビジネスでも同じで、お客様やクライアント様が求める「普通」を価値として提供していては、ファンが増えていかない。


どこかで裏切らないと。

驚きという名の裏切りを発生させる。

それをどこで、どんな内容で裏切るかを、自分の中で意図する。

今提供しているサービスの中に「裏切りポイント」がどこにあるか?


一度整理してみてね。

ぼくは昨日、見事に裏切られて、完全にお店のファンになりました!

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