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わたしの彼はヴァンパイア

しめじさんの作品、「わたしの彼はヴァンパイア #冒頭3行選手権 」の続きを書いてみました。
拙い文章で恥ずかしいですが・・・。
しめじさんの作品のリンクを下に貼っておきますので、それを読んでから、私の作品を読んでください。

https://note.com/tyottohen03/n/n5e71f9fe945f

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ヴァンパイアの彼は、夜になると
美女の血を求めて街を彷徨う。

ねえ、わたしという彼女がいるのに
なんで他の女の血を吸うの?
私だけじゃ、足りないの?

気持ちは君だけで満足なんだけど、
一人だけだと、お腹空いちゃって・・・

私は彼の為に、栄養のある食べ物を食べ、
血の量を増やした。だけど安月給のOLでは、いい物を食べ続けるには限界がある。
そこで私はパパ活をすることにした。

私は、ヴァンパイアに選ばれるくらいなので、自分で言うのもなんだけど美人。デートのお相手には不自由しなかった。もちろんお相手は、お金持ちのおじさん。たくさん美味しいものを食べさせて貰い、
そしてお店を出るときに、

あ、ごめんなさい。
父から早く帰って来なさいって。
LINEが。今日はご馳走さまでした。
また連絡します。

と、笑顔でさよならをして、一目散にヴァンパイアの彼の元に。もちろん、さっきのおじさまはブロック。ごめんなさい、おじさま

ヴァンパイアの彼女になって、200年経っていた。
私はヴァンパイアに血を吸われているので、いつまでも年を取らず、200年前と変わらず若く美しい。
200年前、前途多難なお付き合いをはじめた私達。しかし今は、太陽系から離れた小さな星で、ゆっくり静かに暮らしている。
この星は太陽がないので、いつも夜。私達以外の人はいないので、彼が私以外の女性に接触することもない。
私は好きなときに、彼からのエクスタシーを感じることができるのだ。

今日も私は高速宇宙船に乗り
近くの星へ。
まだパパ活やってるのかって?
いいえ。新しいエクスタシーを与えてくれる彼に逢いに。

(了)





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