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イギリスで満員電車に乗った話

チェスターから電車に乗って、マンチェスターに住む友人に会いに行って来ました。

マンチェスターへは、これまでも度々電車で訪れていたのですが、この日はなんだかいつもと様子が違います。

始発のチェスター駅から、車内が多くの人でぎゅうぎゅう詰めだったのです。

まるで東京の朝の通勤ラッシュのような光景でした。

普段であれば、車内で立つ人など見ることがないのですが、この日はマンチェスター行の電車がいくつかキャンセルされていたこともあり、多くの人がこの時刻の電車に集中してしまったようです。
(普段はだいたい1時間に1本くらいの頻度です)

しかも、大都市マンチェスターへ向かうのにも関わらず、車両を増やすこともなく、いつも通りの3両編成。笑

そして、チェスターの民は、満員電車に慣れていません。

ぎゅうぎゅう詰めの車内では、皆エキサイト。

停車した駅で乗客が降りれば歓声があがり、
新たに乗り込もうとする人がいるとブーイングが巻き起こります。

乗り込もうとした人のうち何人かは、このブーイングに圧倒され、乗車するのを諦めたり、ブーイングに反発して大きな声で怒鳴りながら去っていく人もいました。

それでも、さすがに1時間後の電車を待ちたくもないので、「すまんね、坊やたち」と言って飄々と乗り込んでくる紳士や、「歓迎ありがとう」と言って堂々乗り込んでくるユーモアたっぷりのマダムもいます。

そして、一度電車に乗ってしまえばもう仲間。

中にはブーイングを受けて乗り込んできたにも関わらず、ブーイングを送った側と一緒になって次の駅からブーイングを始めたり、持ち前のフレンドリーさを存分に発揮して、見知らぬ乗客と一緒に立ちながらビールを飲んで楽しくおしゃべりを始める猛者もいました。

黙々と車両に乗り込んで、暗黙の了解で極限までおしくらまんじゅうをする日本の満員電車の様子と完全に対照的です。
国民性(地域性?)の違いを目の前ではっきりと感じることができ、個人的にかなり面白い出来事でした。




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