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ハウスシェアの日常(というかほぼハウスメイトの悪口)

今更ですが、私はイギリス北西部の地方都市、チェスターにてハウスシェアをして暮らしています。

日本に一時帰国をしたときや、イギリスで日本人同士で会話したときに、この話をすると、多くの方から良いリアクションをいただいたので、今回は、私の過酷なハウスシェアでの生活ぶりを記事にしてみたいと思います!


条件、立地など

家賃:£450(約81,000円)/月

これらの中には、光熱費、水道代、TVライセンス、カウンシルタックス(住民税)が含まれています。
最初に入居した日が21日だったので、毎月21日までに銀行振り込みで家賃を振り込んでいます。

立地:市街地から徒歩15分、最寄り駅まで徒歩7分

小さなチェスターの街の、中心地と郊外の境界くらいにある家です。
近所には、スーパーやパブ、カフェ、肉屋、魚屋、八百屋、フィッシュアンドチップス屋、ガソリンスタンドなどが一通りそろっており、利便性は高めです。

部屋など

2階建ての家を4人でハウスシェアしています。
ベッドルームは1人1部屋与えられ、1階に1部屋、2階に3部屋あります。
他の設備:トイレ・バス、キッチン、リビング、中庭は共用です。

私のベッドルームは2階の真ん中にあり、7~8畳ほどで、ダブルベッド、机、いす、クローゼット、タンスなど、最低限必要なものはそろっています。

私の部屋の一部、北向きなので暗い

トイレとバスは2階の私の部屋の隣。
およそ4.5畳の部屋の中に、トイレと洗面台とバスタブ+シャワーが備えられています。

キッチンは1階にあり、だいたい10畳ぐらいの広さで、冷蔵庫が2台、ガスコンロ、オーブン、電子レンジ、流し台、洗濯機が備え付けられています。

1階のリビングと中庭は、だいたいいつも誰かの洗濯物に占領されています。
リビングにはテレビとソファもあるのですが、誰も使っていません。

大家さん

良くも悪くもテキトーな人です。
良い面では、ネットで部屋を見たときには「保証人が必要」と書いてあったのですが、「いいよいいよ~」と言って、保証人なしで入居させてくれました。

悪い面では、入居日前日までに、家と部屋のカギを私の前住所に届けてくれるという話だったのですが、届かなかったので連絡したところ、「(部下の)Mが届けたはずだから、Mに聞いて~」と言って相手にしてくれませんでした。私はMの連絡先を知らなかったので「Mの連絡先を教えてほしい」とメッセージを送ったのですが、入居のタイミングになっても返信はありませんでした。
結局入居日当日は、家へ突撃。
たまたまいた当時のハウスメイトが、玄関を開けてくれ、大家さんに電話で連絡をとってくれたので、無事部屋に入れました。

以来、私はこの人のことを信用していません。(家賃はちゃんと払っています)


現在のハウスメイトたち

何人か入れ替わりはありましたが、現在のハウスメイトたちが一番付き合いが長いので、彼らを簡単に紹介したいと思います。ちなみに全員男性です。


1階の住人、チェシャーの農村出身で、シェフをしている。問題児。
詳しくは、下記参照。


2階の住人、ロンドン出身で、オンライン英会話の講師をしている。優良住人。
掃除はあまりしてくれないが、ごみの分別や、共用部分のごみ袋の交換、ごみ回収日のごみ出しなどは一通りやってくれる。家の問題ごとや、不満なども積極的にシェアメイトのグループチャットで情報共有してくれる。


2階の住人、モロッコ出身の留学生、大学院でビジネスを学んでいるのだとか。本当に大学院に通っているのか疑問に思うほど、だいたいいつも自分の部屋にいて、怒鳴るような大声で朝から晩まで誰かと電話をしている。問題児。


ハウスメイトたちの悪行

さて、想像に難くないと思いますが、男4人のハウスシェアというものは悲惨なものです。おそらく日本人同士でも悲惨なのでしょうが、さらに文化の異なる外国人とのハウスシェアです。
すでにお分かりかもしれませんが、家の掃除はほぼ私一人でしています。

ここでは、そんな綺麗好き日本人の私の、ハウスシェア生活における不満をぶちまけたいと思います。

注:途中、汚い表現が含まれています。

バタンと閉まる扉の音

犯人はBとI。それぞれのベッドルームの部屋の扉は結構重いので、最後までドアノブを握ったままそっと閉めてあげる必要があるのですが、扉を開けてすぐドアノブから手を離したりすると、家が軽く振動するくらいの衝撃と大きな音を発します。
BとIは、昼夜を問わず、それぞれ部屋を出入りする折にいちいち「バタンバタン」扉を閉めるので、特に私が寝ているときにそれをやられると、イライラします。

来客があってもだれも出ない

我が家は、というか、イギリスの多くの家では、日本の家のようなピンポン(呼び鈴)がなく、扉をノックして訪問を知らせます。
したがって、聞き取りづらい時があるかもしれませんが、玄関に一番近い部屋に住んでるはずのBは全く応じず、Iも絶対に出ません。
Cは度々出てくれるのですが、多くの場合、イヤホンをしているので、ノックの音が聞こえず、出てくれないケースも少なくありません。
そのため、誰かの宅配を受け取ったり、チャリティーの勧誘や訪問セールスに応じるのは、だいたいいつも私の役目です。

分別されないごみ

わが家のあるカウンシル(自治体)では、総合ごみ(燃えるごみ)、リサイクルごみ(缶・ペットボトル・ビンなど)、リサイクル紙(厚紙・段ボールなど)、生ごみの4種類に分けてごみを出します。(ごみを出す、と言っても、家の前の通りに出すだけです。)
それぞれキッチンに分別用のごみ箱がおいてあるのですが、これがなかなかひどい。

Cは分別して捨ててくれるものの、BとIはどれこれ構わず全部燃えるごみに突っ込んでくれるので、分別されていないのを気付かずに燃えるごみで出してしまうと、回収してくれないことがあります。

回収されなかったものを、そのまま次の回収に持ち越しても、当然回収はしてくれないので、生ごみや飲み物の飲み残しが入り混じるごみ袋の中から、リサイクルごみを引っ張り出して、別のごみ箱へ入れるという作業を、私がやる羽目になるのです。

したがって、私は定期的に燃えるごみ箱の中を確認し、リサイクルごみが混じっていたら、その都度抜き取るようにしています。
なんで私がやらなきゃいけないんだ…。

放置される洗濯物、消費が早い食器用洗剤

これはBの仕業。
Bは夜、仕事から帰って来て寝る前に洗濯機を回し、次の日朝起きて、仕事へ行き、夜仕事から帰って来てから洗濯物を干す、というサイクルで洗濯をするので、丸1日洗濯機を占領されます。ひどい時だと、3日連続。

そのため、私が洗濯をしたいときに洗濯ができないというストレスがあるのは当然なのですが、Bが使った後の洗濯機を使うと、雑菌が繁殖したためか、私の洗濯物がひどい臭いになってしまうのです。
したがって、Bが洗濯をした直後に洗濯を行う場合には、一度洗濯機用の洗剤をいれて、洗濯機を洗濯し、その後自分の洗濯をする羽目になるのです。
家に備え付けの洗濯機を一度回すと、だいたい1時間半ほどかかるので、かなり長時間を要する作業になります。。。

ちなみに、Bは自分の洗濯用洗剤が切れると、キッチンにあるシェアメイトの食器用洗剤や、除菌用スプレーの原液を、洗濯用洗剤代わりに使うので、新しく開けたばかりの食器用洗剤が、半分以上無くなっていることがよくあります。

蒸発するアルコール類

こちらもBの仕業。「ハウスシェアでは冷蔵庫の食べ物がなくなる」という話はよく聞いたことがあるのですが、幸い、と言っていいのか、我が家では「食べ物」がなくなることはありません。

しかし、なぜか、冷蔵庫に入れたはずの「ビール」と、食器棚の私のスペースに保管してある私のグラスは、よくなくなります。

私はよく、近所のスーパーで「3本買うと、3本目無料」のビールを買ってきては冷蔵庫に入れておくのですが、たまに飲んだ記憶がないのに、ビールがなくなっているときがあります。

「酔っ払って覚えていないだけかなー」と思って数日経つと、私が買ったビールの空き瓶が、キッチンの流しの横に放置されているか、燃えるごみのごみ箱に入っているのを見かけます。

Iはイスラム教徒でお酒を飲まないし、Cは家ではお酒を飲まないので、消去法的に犯人はB、ということになります。

掃除されないキッチン、すぐ詰まる流し

こちらはおもにIの仕業。モロッコ出身の彼は、料理が上手で、毎日欠かさず自炊をしているのですが、彼が使った後のキッチンはいつもひどい。

野菜の切れかすは床に散乱しているし、ガスコンロや電子レンジの周りには、こぼれた液体がそのままになっており、カウンターや壁などあちこちスパイスにまみれて黄色くなっています。

極めつけは、配管のつまり。

彼は、作りすぎた料理は、生ごみに捨てず、流しに流すので、キッチンの流しはいつも詰まっています。
たまに、Cが詰まりを解消してくれるのですが、Iは毎日料理するので、またすぐ詰まり、我が家のキッチンの流し台は、慢性的に水が張っている状態になるのです。

ちなみに、キッチンは週に1回、私が掃除をしています。
ただ、流しには触れないようにしています。

なぜか黄色くなるトイレ

これもIの仕業。
Iが使うスパイスの色と同じ色が、よくバスルームの壁だったり、洗面台だったり、電気のスイッチだったりに付着しています。

最初は、料理した手であちこち触ったのかなー、と思っていたのですが、先日、気付いてはいけない事実に気付いてしまいました。

というのも、Iが長時間トイレにこもった後、すなわち大をもよおした後にトイレへ行くと、いつも便座の洗面台寄りの部分が水浸しに、洗面台の便座寄りの部分も水浸しになっているのです。

このことから推察するに、Iは大のあとのおしりを、手で洗っており、その手で、あちこちを触り、下から出たスパイスがバスルーム内のあちこちに装飾されている、というのが真実のようです。

日本でシャワー付きトイレに慣れると信じられないかもしれませんが、これがアフリカ(?)のトイレ文化のようです。。。

汚すにしても、せめて自分で掃除してくれ…と思わずにはいられない。


おわりに

私のハウスシェア生活、いかがでしょうか?
このほかにも、あちこち汚く使う住人たちへの不満はたくさんあります。
聞く話によると、私よりひどいシェア生活を送っている人もいるようなので、私はまだましな方なのかもしれません。

一人が大好きな私は、本当はシェアなどせず、自分だけの部屋を借りて住みたかったのですが、家賃が高いイギリスかつYMSでの収入ではなかなか厳しいものがあります。

とは言え、私の物件はまだ家賃がだいぶ安い方なので、「家は寝るだけのための場所」と割り切って生活しています。(この生活も、あと数か月の辛抱です。)

ハウスメイトを自分で選べる方は、是非、まずはハウスメイトを見つけてから、家を探すことをおすすめします。

ちょっと汚く、ネガティブな記事になってしまいましたが、最後までお付き合いくださった方、今回もありがとうございましたー。

それではまた!



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