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何者かになるのを辞めた

ここ1ヶ月、自分は何者にもなれてないと考えていました。
2023年の記憶がなくて、いまだに2024年になっている自覚がなく、ずっと2022年で止まっている感覚なんです。

つまり、社会人になってから2年目の1年間の記憶があまりありません。。。何をしてたのか、パッと出てきません。特にあんなに仕事ばかりしていたのに、1年間どんな仕事をしてきたのか思い出せません。
なんか、モヤモヤしています。
自分が正直、惰性で仕事をしていたのでしょう。成功体験も作れず、失敗したことしか思い出せません。

そんなこともあって、とにかく焦っていました。何者でもない自分に。

色々な人に出会う際の自己紹介。今は名前と会社員であることしか言うことがありません。

12月21日。今でも鮮明に覚えています。
熊本で夏に知り合った子から急遽誘われて、その子のお店で開催される音楽イベントに1人で参加してみました。完全にノリです。

そこで、音楽イベント終わりにその場所で皆んなでご飯会をしました。そのご飯会に、熊本で名前を聞きまくっていた、ちかけんの池田親生さんに初めてお会いしました。
ちかおさんは、竹あかり演出家で情熱大陸にも出ています。先日クラファンで1000万円以上集めて本も出版されました。

ご飯会に遅れてきた、ちかおさんは20人ぐらい人を引き連れて来ました。ほとんどが熊本県外の人たちで、その日熊本であったちかおさんのトークイベントに県外から参加した人たちでした。北海道の同世代の女の子や、東京から来た大学生、東北から災害支援をしている子など、様々な人たちで初めましてばかりでした。(この時、きた人みんなちかおさんと出逢って人生変わった人ばかりでこの人はこんなにも簡単に人の人生を変えてしまうのか!とあまりのエネルギーの強さに驚きました。笑 宗教とかでは無いですが、なんというんでしょう、好きなこと・やりたいことを仕事にするプロでした。)結果、30人ぐらいの飲み会になり、みんなで自己紹介をすることになりました。

そんな中、私の自己紹介の順番が回ってきました。今の私の自己紹介では、自分の名前と会社員であることしかアイデンティティがなく、その2点しか話せませんでした。みんなキラキラ今していることを自信を持って話ししていて、正直羨ましく思いました。自分の仕事にも自信はなかったですし、ただの会社員でしかない自分がすごく嫌になりました。

その日がきっかけで
(他にも理由は複合的にありますが)
『今の会社を辞めよう。会社員を辞めよう。』
と思いました。

そこから親への相談や地元の友達との相談、大卒の同い年で会社をすでに2回辞めて転職2回している子との相談など、様々な人と相談した結果、9割の人が『辞めて良いんじゃない?』と言ってくれました。
私は普段、あまり人に相談もしないですし、あまり何かを辞める、という決断もしないのですが(現に7年もゴミ拾い続けてる笑)、初めて沢山の人に相談しました。

色々な人と相談し辞めることを決意したため、1月31日に会社の上司に
『3月末で辞めさせてください』と伝えました。

その時の上司への伝え方が私が下手だったため、上手く私の辞める思いが伝わっていなく、私は『部下が辞めるのを相談してきたが、結果続けてくれるとのこと』社内で共有されました。

そのため3月末で辞める決意があったのにも関わらず、辞めると上司に伝えた約1ヶ月後に、緊急で会社の社長、人事部長、私の同期で「3年目も頑張ろう!」沖縄合宿が開催されました。

とりあえず、辞めようと思っているけどそれは隠して、沖縄合宿に参加しよう、となり参加することになりました。

沖縄合宿では、色々なところに視察に行かせていただきました。その視察先で1人の方が、とても全力な熱い方で、心を打たれました。私の会社とも付き合いが長く、私の上司や社長とも仲良い方で、私が会社へ入る前の会社の歴史など、私の会社の人では無いのに熱く語ってくれました。それがどんだけ嬉しかったか。会社を辞めようと思っていた私ですが、この今いる会社へのリスペクトが全然出来ていなかったな、と私の会社をリスペクトするその熱い人に教えられました。また、その話の中で、熱い人が言っていたことで心に残っていることがありまして、「貴方たちの会社は恵まれていますよ。なんだって、この会社を創業した人がまだ会社にいるんですから。創業者から会社の想いを聞ける立場があるんですから。」とお話しされたことです。このお話を聞いて、沖縄合宿中に社長と絶対話そう、と決意しました。

その熱い方は1日目の沖縄1つ目の視察先でしたが、2日目も仕事が忙しい中私たちの視察に同行してくださり、その日の夜も飲み会まで参加してくださり、最後まで盛り上げてくれました。自分の会社の飲み会じゃないのに私たちのためにここまで全力でしてくれるのか、と思うぐらいの対応でした。飲み会の3件目のカラオケバーで人事部長に「私は仕事で成功体験もなく、何者でもない。何者にもなれていない。」と話をしました。そしたら人事部長が『俺だって何者でも無いし、きっとアイツも何者でも無いよ。意外とみんなそんなもんだと思うよ』と全力で盛り上げながら歌う熱い人を指さして言いました。その話を聞いて、その熱い人を見た私は、『別に何者にならなくてもいいんだ。何者かになることを求め続けるのは一旦辞めよう』と思いました。

なんだか心が軽くなりました。

沖縄合宿中の2日目の夜、飲み会が終わり宿まで帰る深夜1時ごろ、車での移動中に社長と同じ車に乗車させてもらい、今会社でモヤモヤしていることや、自分が思っていることを話しました。社長は私の話に対して真剣に答えてくれました。そして、社長は私が思っている以上に会社のことを考えていて、会社の従業員、取引先等のことを考えていることを知りました。純粋にコミュニケーション不足で、会社に対してネガティブな感情しか抱かていなかったな、と反省しました。

周りといつの間にか比べて、
自分は早く何者かにならなきゃ、
と思い込んでいました。

意外とみんなまだ、何者でもなくて、別に何者かにならなくてもいい。何者かになるのが正解では無い。

今は何者かになるのを辞めて
辞めると決意した会社ですが、
これからも続けようと思います。

この4月から、会社の体制がめちゃくちゃ変わりました。私が上司に辞めると話をしたからなのかわかりませんが、私の業務量が改善され(軽減)、給料がベースアップし、インセンティブ制度が導入されました。驚きが大きくて、こんなに社内が変わると思いませんでした。

社内の体制も変わったことで、今まで仕事でやりたいことは出来ていませんでしたが、これからやりたいことが出来そうです。

私らしく頑張ってみようと思います。

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