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シュールとシュルレアリズム

 私は美術について詳しくはないのですが、美術館へ行ったり、絵画を見ることは大好きです。特に古典的な美しい絵をのんびり見ていると、時の経つのも忘れて気持ちが和らぎます。
 
 一方シュールな絵画やデザインなどにも興味があります。シュールとは何ぞやと問われてもアカデミックな説明はできませんが、超現実というのでしょうか、日常にはない不思議な光景に心を奪われることもあります。

 シュールとは和製語で、奇妙、奇抜、ありえない、独創的、非日常的、摩訶不思議な、斬新な、尖ったなどのイメージで使われているようです。時に嫌悪を伴って気持ち悪いの意味で使ってる人もいたりします。

 本来はシュルレアリズムが元で、フランス語でシュル(超)+レアリテ(現実)+イズム(主義)からきています。
 1924年にフランスで起こった前衛芸術運動のことで、作家のアンドレ・ブルトンが主導します。彼は常識、先入観、理性などの制御から人間を解放し、自由な表現方法を模索します。
 結果、無意識、夢、現実ではありえない世界を創り出し、これが、世界中の芸術家たちに多大な影響を与えることになります。

 興味深いのが、彼が行ったオートマティズム(自動書記)という実験で、眠気で意識が朦朧とした状況での口述や、出来具合など意識せず、ひたすら速度と量勝負の文章で原稿用紙を埋めていくという過酷な作業中に、意識が邪魔をしない、自分の深層心理にある超現実的な作品が生まれたといいます。この人は精神医学も学んだので、フロイトの影響も伺えます。

 まるで、前期高齢者目前の老いぼれが、毎日noteに文章を上げるという狂れ(たぶれ)具合そのものではないか。
 (すみません、蛇足、蛇足。要らん奴)

 この運動は第二次世界大戦の勃発とともに、拠点をアメリカニューヨークへと移します。私の大好きなサルバドール・ダリもこの運動の担い手として大活躍します。彼の生涯にもとても興味があります。奇人を装ったShowMsanとも伝えられますが、何と言っても彼の高い技術で書かれた奇妙な絵は、一度見たら忘れることはありません。

 私もまだまだ精進いたしますです。ハイッ。

【REG's Diary  たぶれ落窪草紙  4月9日(火)】
 


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