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ハマスとイスラエル パレスチナとユダヤ

 昨年の10月7日に、ハマスとパレスチナ過激派組織によるイスラエルへのテロ攻撃が行われました。(中東ではテロではないという国もあります。)3000発のロケット弾発射と共に、ハマスらの戦闘員はエンジンの付いたパラグライダーでイスラエルが敷設した障壁を突破して、イスラエルの領土に侵入、街や軍事基地、レイム近くで開催されていた音楽祭を襲撃し、1100名以上が死亡しました。加えて子供30人を含む約250名を人質としてガザ地区へ連行しました。(数字については当事者双方に食い違いがあります。)

 このニュースを聞いた時に最初に思ったことは、イスラエルがどのように、どこまで報復するだろうということでした。
 ハマスはなぜこのような大規模な戦いを仕掛けたのか。イスラエルは経済的にも軍事的にも強国だと伝えられています。過去の経緯を見ても当然仕返しはされるでしょう。相手をどこまで本気で怒られせてしまうのか、そんな心配するようなら日本の真珠湾攻撃もなかったかもしれません。(この事件をイスラエルの9.11とか真珠湾攻撃とか報道もされました。)ハマスは追い詰められて討って出るしかなかったか、他の大国の後ろ盾を得ていたのでしょうか。

 この事件だけを見ると随分非人道的な事件を起こしたように見えますが、昨年初めより、イスラエルとハマスは小規模の衝突を繰り返しており、すでに双方で300人(多くはパレチナ側)近く死者を出しています。緊張は徐々に高まっており、大規模な衝突を予想している報道もなされておりました。

 また中東諸国とイスラエルは敵対関係にありましたが、経済的なの結びつきもあり、イスラエルと国交を結ぶアラブ諸国が出て来ていました。中東の雄であるサウジアラビアもイスラエルと国交樹立かなどと話が出ていた最中にこの事件が起こっていることから、置き去りになっていくパレスチナ問題に焦りを感じていたことも一因となったでしょう。後ろ盾になる国があるとしたら、その国の意向もあったのかもしれません。

 やはり、イスラエル国内では苦戦をし、後がないネタニヤフ政権は、世界から非難をされるまでの大規模な報復を行っています。
 もちろん根っこには二千年以上に及ぶパレスチナとユダヤの因縁があるのですが、どこまで続くのでしょうか。

 パレスチナとユダヤの問題は簡単に語れるようなことではないのですが、対立の本質の外側で普通に暮らしている人々が辛い目に遭っているのは哀しいことです。ロシアとウクライナも同様なのですが、平和に暮らすことの難しさを痛感するばかりです。
【REG's Diary   たぶれ落窪草紙  4月6日(土)】


 

 

 







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