レグルス

三間飛車党

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最近の記事

大会振り返り 対急戦

今回は筆者が大会で3位を取ることが出来たので、その将棋を検討していく。まずは準決勝の千日手となった将棋から。 ここで振り飛車から45歩と突っかけるのが筆者自身の対策。以下、同歩88角成同玉と進み 飛車を5筋に転換する。対急戦では5筋が急所でここを攻める展開になれば船囲いは脆い。以下、48飛33角66角55歩同歩同飛56歩59飛と進む。 角交換されて42角でマズったように見えるがそこで47歩が手筋のたたき。同飛に38角から桂馬を取り合って激しい攻め合いとなった。 この局

    • 大会振り返り 対銀冠 

      こちらの石田流組み換えに対して反発された局面。ここから数手進み、 三間を指すなら避けては通れない局面に。ここで本譜は22とをうっかりし25歩と突いた。疲れてるんでしょうかね…。ここは36歩ないし74歩と突いて51の角を世に出す構想が良かった。香損だが居飛車の玉形も良くはないので攻めの形を作るのが先決。 銀損しそうな局面。形勢は悪いが、78銀や59銀なら65桂で勝負しようと思っていた。本譜は44歩としてきたので69龍59金67龍78銀打77龍同桂44角で駒割五分で裁くことが

      • 大会振り返り 対右玉

        某最強OBとの対局。こちらは右玉の頭を破壊したい55歩作戦を決行。 一つ目の反省点。すでに振り飛車の模様が良い局面。本譜は45桂と跳ねたが、もっと良い手があった。それが24歩。対振り右玉には頻繁にこの筋が出てくるから覚えておくといいよと最強OBの師匠から教えてもらった。24歩は相手の飛車先が27金で止まったことを咎めた手で、同歩同飛となれば飛車の自由が増えかつ26歩の先手で申し分ないし、ほっとけば25歩から26歩と伸ばすこともできる。勉強になります。 2つ目の反省点。コビ

        • 秋大会振り返り4

          決勝の将棋から。決勝が一番集中力が欠けてた気がする。体力付けないと。お相手は東北最強(個人的に)。 戦型は三間対左美濃。今大会は左美濃が多い。私自身が対左美濃に若干の苦手意識があるのでもっと左美濃対策を詰めるべきだなと。この局面ははじめましての局面でかなり時間を消費。実際のところ、7筋交換をする前に46歩ぐらいは突いておくのが無難だった気もする。45歩を咎めに行くなら46歩同歩57金だがさすがに86歩~88歩が見えてしまっているので断念。違う順で45歩を咎めようとして本譜は

        大会振り返り 対急戦

          秋大会振り返り3

          準決勝の将棋から。相手の方は春大会の予選で負けた方。リベンジマッチ。 戦型は三間対左美濃。図1は三間飛車の成功パターン。厳密にはまだまだ大変だが若干のペースは握れたと思った。本譜は後手が51角と引いたが、24歩なら25桂と跳ねていくような将棋になる。 なかなかにスリル満点の局面。ここをしのげれば勝ち。攻め合い勝ちを目指すなら24角だが怖すぎたので本譜は71角と打った。これが受けの好手で94歩81玉で耐えている。以下、93歩成同香94歩同香同香と進み、 85銀がさらなる好

          秋大会振り返り3

          秋大会振り返り2

          準々決勝の将棋から。相手の方は前回の秋大会の優勝者。ここは本当に負けたくなかったのでクソ緊張してました。 戦型は私の78飛戦法からお相手が角交換をしkks対銀冠となった。この局面の方針は玉頭に厚みを作りにいこうと思っていた。 まず一つ目の反省点。ここで57金と上がると46角同金57銀でだめだと思っていたのだが79角で普通に受かっていた。何やっとんねん…。 ということで57角と打ったのだが44歩同歩52桂とされているとかなり厳しかった。もちろん実戦ではそんな筋は自分もお相手

          秋大会振り返り2

          秋大会振り返り1

          決勝トーナメント2回戦の将棋から。相手の方は予選一回戦で轢き殺された相手。リベンジマッチ。 戦型は三間対左美濃の64銀急戦。振り飛車が銀ばさみを成功させいい感じに見えるがまだまだ大変。 居飛車が銀損と引き換えに竜を作りにきた局面。本譜は同歩同飛57角88飛成89歩91龍74歩となったが、竜を作られてから74歩としたのでは通るわけがない。74歩とする組み立てなのであれば、図2で74歩と突くべき。以下、同歩なら85桂同飛86歩84飛85銀で居飛車の飛車を抑え込みながら次に74

          秋大会振り返り1

          大会振り返り2 三間飛車対ショーダンシステム

          今回は準決勝の将棋から。相手の方とは今対局が初手合いで、いままでの大会でもお見かけしたことがなかったので、どんな戦法でくるのかワクワクしていた(初手合いってワクワクするよね)。 戦型は三間飛車対ショーダンシステム。この形最近流行ってるよね。某将棋ウォーズ8段の方が体系化した戦法で振り飛車対策としてかなり優秀らしい。三間飛車側はとりあえずは対左玉っぽく駒組しながら図1のように組むのがいいと思っている。矢倉にしてカウンターをねらう将棋になりそうだ。 △35歩▲同歩△同角に▲3

          大会振り返り2 三間飛車対ショーダンシステム

          大会振り返り1 三間飛車対左美濃

          大会に参加してきた。なんと準優勝することが出来たので、4つぐらいに分けて振り返る。 まずは決勝トーナメント2回戦の将棋から。相手は優勝候補筆頭の強豪で前回対局したときはかなりコテンパンにされた。 戦型は三間飛車対左美濃となった。ここから居飛車が石田流封じの形に組むのか単に高美濃にするのかで変わってくるが、本譜は石田流封じの形になって次図。 居飛車の△44歩を見てから▲65歩と喧嘩を吹っ掛けるのがこちらの対策。△44歩が入ってないと▲65歩△同銀▲75歩の時に△33角とさ

          大会振り返り1 三間飛車対左美濃