アイドルマスターシャイニーカラーズの短歌を詠みました。25首あります。



幸せの象徴としてひろげてる翼は空と太陽の色


受け取って貰えたことで受け取った胸に灯されているお守り


虹　きみのすべては分からないけれど同じ星座になる約束を


まんなかに月　おかえりが聞こえればみんなのいるところが家になる


矢印の先が隠れている夜にやっと見つけてくれた間違い


静寂にあなたが回した鍵の音、くすんだ部屋が取り戻す色


湖は雨でわずかに揺れていて石を投げ込まないでください


まっしろな雲に包んだおひさまの温度に触れてくれて嬉しい


特別な日だって気づく　エンディングなのに流れるオープニングで


永遠に溶けない武器をお見せしますちょこっとだけお付き合いください


階段の転がるボールを見送って登った先にいる夕陽たち


しあわせも災いもきみに運ばれてこの色は波を立ててやまない


頂上のスポットライトに群がった虫も楽しませてあげるから


ふたご座は星のあいだが離れても変わらずに体温を分け合って


打ち上がる花火はひとりで頑張ったステージクリアを讃えてくれる


もう何も諦めなくていいように折ったページのハッピーエンド


囲まれた空の青さを飛び越えて知らない星をつかまえに行く


品の良いおとぎ話の結末も陳腐に見える完璧な嘘


ここからじゃうまく言えないけど見てて光を受けて隣に並ぶ


鉄　匂い　まだわからないって顔、きみの　僕らを繋いでいるもののこと


海に飛び込んだ車の助手席で私は誰よりも知っている


丁寧に折り畳まれていた羽はこの瞬間のためだったんだ


しあわせのありかに向けて歩いてく明日もあなたと同じ浅瀬で


人混みに隠れた白い波を聴く黒いうさぎのふるえる裸足


laundry あなたが呼んでくれるまで踊り続けていた無地の服