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僕の就活は、作品を届けることだった。

――面接シートを書いて、面接に行って、思ってもないことをしゃべるくらいなら、自分の生き生きとした姿を見せ続けて、発信し続けて、それを認めてくれる人と仕事をしていけばいい


人生は物語。
どうも横山黎です。

毎月最終日は誰の目を気にすることもなく、自分の過去をつらつらと書いています。今月も最終日が来ましたので、記憶の旅に出かけてみようと思います。

最終日といっても、もうだいぶ時間が経ってしまってからの投稿となってしまいましたが、ご容赦ください。新社会人になって1カ月。大学を卒業して仕事を始めたわけですが、下旬に向かうにつれていろんなことが起こって、心も体も時間もゆとりがなかったので、追いかけるように記事を投稿することになっています。

せっかくですし、今回は僕の職場のことを絡めて、「僕の就活は、作品を届けることだった。」というテーマで話していこうと思います。


📚学校教育に対する疑問

僕は教育学部の学生でした。

小学生の頃から将来は先生になりたいなと言う気持ちがぼんやりありました。教師という職業が身近だったこともありますが、良い先生に出逢うことができて僕もいつかそんな存在になりたいなと思ったことが大きかったんです。

だから、高校生のときに進路を選ぶとき、教育学部の大学を目指すことは自然なことではありました。昔から創作に心を奪われて、作家として生きていきたいという思いはずっとあったけれど、ライスワークとして教師を選択することは悪くないと思っていたんです。

ただ、自分の追求したい教育が、学校教育に該当するのかはずっと疑問でした。学校の授業はどこまでいっても評価軸だし、大学受験のための勉強をすることが正解の世界。生きたいように生きる、自分らしく生きるために学ぶ。そういった教育を追求する場所ではないのかもしれないと薄々感じていたんです。

とりあえず大学に行って、教育について勉強してみて、それから決めよう。高校生の頃の僕はそんなことを考えながら、受験勉強に励んでいました。

実際に教育学部に進学してみて、教育について勉強したり、様々な出来事を経験したりするなかで、「やっぱり学校教育は違うかも」という思いが膨らんできたんです。それが、大学4年生の初めの頃でした。


📚教採を受けないと決めた日

先に話したように、そもそも僕は評価軸の教育に対する疑問を持っていたことも原因のひとつですが、学校教育に対する疑問が膨らんだ背景には、社会教育の現場に触れる機会が多くなっていったことがあります。

住み開きシェアハウス「はちとご」と出逢って、「多世代の人たちの待ち合わせ場所」「学びと回復の場所」の魅力を知ったり、短期で児童館でバイトしてみたり、学校とは別の場所で先生をやってみたり……ひとつひとつの経験が、僕は社会教育の方が向いている、というより、僕の興味がそこにある、という認識を強めていきました。

教育学部生として教員採用試験を受けて、新卒で教壇に立つことが「正解」の環境のなかで、間違った方へ進むことに対する葛藤はあったし、長い時間をかけて悩んだけれど、最終的に僕は教員採用試験を受けない選択をしました。

※教員採用試験の日に書いた記事↓↓↓


📚僕の就活

学校教育に対する疑問があったとはいえ、きっと教員として働くようになるんだろうなという気持ちではいたから、僕は就活をしていませんでした。面接に行ったこともないし、そもそもろくに企業を調べたためしもない。

教員採用試験を受けない、教員にならないと決めたのはいいけれど、そのときの僕の手には何も握られていませんでした。未来への不安だけがずっしりと肩にのしかかってきたのです。

ただ、そう長くない時間で、僕は考えを改めることをしました。僕は、僕なりに就活をすればいい。そう思うようになったのです。

面接シートを書いて、面接に行って、思ってもないことをしゃべるくらいなら、自分の生き生きとした姿を見せ続けて、発信し続けて、それを認めてくれる人と仕事をしていけばいい、あるいは、仕事をいただけるんじゃないか、そんな希望を抱いたのです。

その思いは、実を結びました。

大学3年生のときに初書籍『Message』を出版して、作品を届けるために手売りしたり、イベントを開催したりしていって、少なくない仲間たちと出逢うことができました。はちとごと出逢ったのも、作品を届ける延長線上にあったことでした。そして、はちとごのイベントで初めて会ったゲストハウスオーナー宮田さんのもとで、僕は今、働いているんです。

また、大学2年のときから僕はnoteで記事を毎日投稿していますが(今日みたいに遅れることもあるけれど!笑)、それを続けていたからこそ、知り合いから活動報告の代筆の依頼を受注することができました。「noteの書き方を教えてほしい」という声もいただいています。

いわゆる就活はしていなかったけれど、僕が僕らしく生き生きとした姿を見せ続けることは実際に実が結んだのだから立派な就活であることを、自分の経験を通して証明することができたなと振り返ります。

これからもそんな風にして生きていきたいな。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240430 横山黎



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