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夢を叶えるための1番の方法。

――夢を叶えるために必要なことはただ1つ。叶えるまで続けることです。今年は残念な結果に終わってしまったけど、ここで終わらせるからバッドエンドになるのです。失敗になるのです。成功するまで、正解になるまで、僕は夢を続けます。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「ビブリオバトルの敗因を探って、来年のラストイヤーに全力をかける」というテーマで話していこうと思います。

ビブリオバトルで全国1番になるという夢を叶えるためにはどうすればいいのか、整理していこうと思います。





◆ビブリオバトルでまた惨敗


今日の昼、全国大学生ビブリオバトル茨城決勝大会がありました。大学で開催された予選会で見事勝ち切った僕は、相棒の本を連れて参加しました。

僕が紹介したのは、小説『Message』

先日出版した、自分の本です。



ビブリオバトル向きの本だと思ったし、1人でも多くの人に届けたいという気持ちが強かったので、少なからず勝算はありました。

自分の本を自分で紹介するという前代未聞のアプローチは、それだけでインパクトがありますし、興味を惹きつけるフックになるし、勝てると思ったのです。

大学で1番になれたはいいものの、今日の県大会では惨敗。

やれることはやったし、悪くないパフォーマンスだったと自負しているけど、一歩届かず。その様子はYouTubeに残っているので、是非のぞいてみてください。42:00から僕の発表が始まります。



くよくよしていても仕方ありません。来年にちゃんと勝てるように、この記事で省察を整理しておこうと思います。


◆チャンプ本はまさかの……?


今回のビブリオバトル、なんだかんだ波乱でした。自分の本を紹介するという破天荒なアプローチをした誰かさんもいましたが、実は他にもハプニングがありました。

予選会でチャンプ本が同じで、紹介する本がかぶってしまった2人がいたのです。

かぶってしまった本は『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う』という本。童話×ミステリーという異色のコラボが絶妙な化学反応を起こし、面白さを生んでいます。


僕はこのシリーズの『むかしむかいあるところに死体がありました』という本を読んだことありました。浦島太郎に出てくる竜宮城が密室殺人の現場になったり、桃太郎に出てくる鬼ヶ島が殺人事件が繰り返される絶海の孤島と化してしまったり、昔話とミステリーが上手い具合に融合しています。

この本を読んだときから、僕はこれビブリオで勝てるなあと思いました。つまり、同じシリーズである『赤ずきん~』も同様にビブリオ向きの本といえるわけです。

誰もが知っている物語がベースになっているので、共感しやすいし、想像しやすい。そこにミステリーという好奇心を刺激する要素が入ってくるわけですから、聴衆は前のめりになるのです。

なんとなくお分かりかと思いますが、今回のチャンプ本は『赤ずきん~』でした。2人の人が発表しましたが、そのうちの1人が見事勝ちきったのです。

しのぎを削る相手が何の本を紹介するのかを知ったとき、負ける可能性があるなら『赤ずきん~』だなと思っていました。ただ、2人いるので、互いに相殺し合って票が割れると踏み、きっと僕の本が獲れると信じていたんです。

しかし、蓋を開けてみたら、『赤ずきん~』がチャンプ本に選ばれました。

彼女の発表の何が良かったのか、チャンプ本に選ばれた理由、僕の発表の反省点など、まとめていこうと思います。


◆ビブリオバトルの敗因を整理する


チャンプ本に選ばれた本の発表者は、ボディーランゲージが魅力的でした。身振り手振りを効果的に使いこなすバトラーで、話し方のテンポや間の取り方など、申し分ないと思いました。

演技型のバトラーってたまにいるんですが、今まで見てきた中で1番印象的で、くどくないなあと思いました。表現文化学を専攻しているらしく、だからこそできるアプローチですね。


原稿もしっかりと作り込まれていて、それを淀みなく語っていました。

その是非について、僕は最高の余地があると思いました。というのも、僕も実は以前そのタイプだったからです。


高校2年のとき、僕はビブリオバトルで東京1番になり、全国大会に出場しました。そのときは原稿にこだわって何度も書き変えたし、発表の練習も何度も繰り返していたんです。担当してくださった先生方をはじめ、いろんな人に見てもらって、パフォーマンスを向上させていったのです。

その甲斐もあり、300人くらいを蹴散らして、東京で1番になれたんです。

ただ、全国大会では惨敗。その年の優勝者の発表を見て、僕は衝撃を受けました。

『最後のトリック』という本を紹介した男子高生だったんですが、その場のノリでしゃべっている感じだったんです。きっと彼、原稿用意していなかったんじゃないかな。聴衆を笑わせるし、聴衆の反応をちゃんと拾うし、とにかくエンターテイナーだったんですよね。

その姿を見て、僕はビブリオバトルってこう在るべきじゃんと心機一転。原稿はつくらず流れだけ決め、あとはその場の雰囲気に流されようと考えたのです。


そんなこんなで今年のビブリオバトルではとにかく会場の雰囲気をつかもうと必死になりました。

たとえば、今回、発表が始まる前から、背後の巨大スクリーンに発表者の情報や紹介する本の情報が映し出されていたんです。僕は2番手だったんですが、1人目の発表のときにそれに気付いて、僕は冒頭のツカミを変えることを決意したんです。

元々、「事件が起こります!」「ビブリオバトル史上前代未聞の出来事が起ころうとしています!」「今回僕が紹介する本、僕が書きました!」といった煽り文句から始める予定でした。実際、大学の予選会ではそんな風に始めました。

しかし、煽って煽って、「今回紹介する本は僕が書きました!」といくよりも、すぐにスクリーンに触れた方がいいと判断しました。1人目の発表が始まる前から、聴衆はとりあえずスクリーンを見ていました。

自分の発表が始まる前に、自分で書いた本を自分で紹介することがばれてしまう。なら、はじめから、そこに直球で触れて、事情を話した方が良いと考えたのです。

そんな感じで、現場の雰囲気を感じ取って、その場限りのパフォーマンスを心掛けていたわけですが、結果には結びつきませんでした。


もちろん、僕の発表が完璧だったとはいいません。さっき自分で自分の発表を観て、いろいろ思うことはありました。

落ち着いてはいたけど、落ち着きすぎて情熱を伝えきれていません。声のトーンももう少し挙げるべきでした。

また、マスクを取ることを忘れていました。発表の際には外していいことになっていたんですが、僕はマスクを取らずにそのまましゃべり始めました。そのせいで、表情が見えにくい。ただでさえ、聴衆と発表者の距離は遠いんだから、今発表者がどんな表情でしゃべっているのか、マスクのせいで分からなくなってしまいます。なんだかんだ、緊張していたのかもしれません(笑)


ちょっと長くなってきたので、また明日、後編という形で整理していきますね。来年、僕は大学4年生。院にいくつもりはないので、全国大学生ビブリオバトルに出場する最後の年になります。

ラストイヤーでちゃんと結果を残すために、何をするべきなのか、明日、共有しておこうと思います。


全国で1番になる。

その夢を叶えるために必要なことはただ1つ。

叶えるまで続けることです。

今年は残念な結果に終わってしまったけど、ここで終わらせるからバッドエンドになるのです。失敗になるのです。成功するまで、正解になるまで、僕は夢を続けます。


最後まで読んでくださりありがとうございました。

20221106 横山黎


小説『Message』手売り75、76冊目!
ビブリオバトルに参加していただいた大学職員の方!


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