この5人で、またどこかで会えるといいな。
――「誰に評価されるとか、どれくらい利益を得られるかとかをいったん置いておいて、大事にしたい何かに打ち込み続けられる時代をもしかしたら『青春』と呼ぶのかもしれない」
人生は物語。
どうも横山黎です。
大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。
今回は「この5人で、またどこかで会えるといいな。」というテーマで話していこうと思います。
📚最後のスタッフMTG
昨日の夜、「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」のスタッフミーティング最終回がありました。
卒業研究のテーマに「桃太郎」を掲げた僕が、その秘密や歴史を物語りにいくイベント「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」には、4人の運営スタッフが関わっていました。岡ちゃん、わたんべ、狩野、廉くんの4人です。今の僕が最も信頼を置く同世代といっても過言ではありません。この4人と、僕を含めた5人で、今回のイベントをより良いものにしていこうと運営してきました。
イベントの準備に限らず、僕の最新作『我楽多だらけの宝箱』の校正も手伝ってもらいました。当日は、受付や迎賓、物販、打ち上げの管理など、多岐にわたって力を貸してくれました。
現在、イベントの参加者に事後アンケートを回答してもらっているんですが、そのなかには、スタッフの対応を評価してくれる言葉がたくさんあって、自分が褒められているわけではないのに、すっごく嬉しくなったんです。
僕はスタッフたちに事前に特別指示したわけではありません。最後の打ち合わせで言ったことは、「楽しんでいこうね」くらいだったかな。それでも彼らは、スーツでびしっと格好よく決めて、笑顔で振る舞って、お客さんたちの満足度を高めてくれました。彼らのポテンシャルに心底尊敬するし、前のめりになれるイベントを設計できたことを誇りに思いました。
イベントが数日経ち、改めてイベントを振り返り、反省と考察をして、次に活かすためのミーティングをすることにしました。それが昨夜あったというわけです。
📚まだまだ伸びしろはある
参加者を47人集め、収支問題も当日までに解決して、僕の最新作も届けることができたし、お客さんの満足度もどうやら高かったので、総じてイベントは成功だったと振り返っているのですが、しかし細かいところに目を向ければ改善点はいくらでも見つけることができたので、昨夜はそういうことにひとつひとつ向き合っていきました。
「当日のスタッフ間の連携が滞っていたからインカムを用意した方がよかったかもね」とか「物販に気付かない人もなかにはいて、もう少し導線を工夫したり、ブースの装飾を追求したりしてもよかったかもね」とか、改善点はたくさんありました。
ミーティングの内容を全部載せるのは長くなるので、次回への引継ぎの部分だけここに残しておこうと思います。
📚この5人でまたどこかで
僕らがよく待ち合わせていた場所に、「はちとご」というシェアハウスがあります。住み開きという活動をしているので、日々いろんな人がやってくる交流の場所として機能しているんです。岡ちゃんとも、わたんべとも、廉くんとも、よくそこで会っていて、中学時代からの親友の狩野も、そこに連れてきたことがありました。
そのはちとごの管理人のはやぶささんは、当日僕のイベントにも来てくれたんです。そこでいろんな写真を撮ってくれていたんですが、そのとき撮った写真を一枚ピックアップして、ご自身のインスタに投稿されていて、そこに綴られていた言葉が僕の胸には刺さったんですよね。
桃太郎について1時間語るイベント。よく分かりません。企画した僕が言うのも変な話ですが、よく47人も来てくれたなって思います。運営スタッフ4人もよく付いてきてくれたなと思います。
でも、僕の心のコンパスの針は「桃太郎」に向いていて、そこに可能性を感じたから、大々的にイベント化したわけで、準備を進めるにあたり、イベントの手ごたえも、桃太郎の手ごたえも確かめることができました。
これを読んでくれる人の多くは、まだ頭のなかの疑問符が消え切ってはいないんだろうけれど、僕は「桃太郎」を信じているし、みんなでつくったあの舞台を誇りに思うし、やって良かったと心から思っています。ボランティアスタッフでありながら、ここまでちゃんと動いて結果を出してくれた4人も、きっと僕と似たような気持ちを持っているんじゃないかな。だといいな。
いつかこの日を思い出してくれたらいいなと思うし、またどこかで5人で会ったときにこの話を肴に飲み語りたいなとも思います。「青春だったね」なんて言葉をこぼしながら、振り返りたい。そのときは自分はどんな姿をしているだろう。みんなは何をしているんだろう。どれだけ成長できているんだろう。
一抹の不安もありません。希望しかありません。きっと僕なんかが想像もし得ないような未来を、みんな、つくっているんじゃないかな。そんな予感を抱かせてくれる彼らこそが、僕の舞台を支えてくれた自慢のスタッフです。
今までありがとう。
これからもよろしく。
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20240308 横山黎
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