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暁山瑞希を通して考える「性別」の話

こんにちは。
Reiと申します。

みなさんは、スマホゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ!fast.初音ミク」に登場するキャラクター「暁山瑞希」をご存知でしょうか?

僕としては、「瑞希可愛い!愛してるよ!」状態のオタクなんですが、語りすぎると本編を書くスペースが消えるのでやめておきます。

さて、瑞希は公式のプロフィールで、このように書かれています。

分かりましたでしょうか。
性別の欄に「?」とだけ書かれていたり、サークルメンバーの誰も知らない秘密があったりと、色々と謎が多いです。
こちらについて公式では言及されてはいませんが、考察によると、

『 瑞希、男なんじゃね?』

と言われています。
こんな可愛い見た目をしているのに、実は男の子。
僕はその意見に対して肯定はしますが、100%認めはしません。
なぜなら、性別は身体的な性別だけではなく、ざっくりと4つに分けることが出来るからです。

ここからは「性別」という言葉ではなく、「セクシュアリティ」という言葉を使っていきます。

「セクシュアリティ」はあまり耳馴染みがないかと思われますが、この言葉は性のあり方のことを指します。

性のあり方を決める主な要素は、身体的な性(戸籍上の性)、性自認(自分自身の心の性)、好きになる人の性、自分を表現する性(どんな服を着るか など) の4つがあります。
(詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧下さい)
https://jobrainbow.jp/magazine/whatissexualminority

ざっくりとした説明なので、この解説を読んでピンとこなくても大丈夫です。

そこで今回は、瑞希のセクシュアリティを言動や行動から分類していきたいと思います。
もちろん、これが100%の正解ではなく、個人の考察の1種です。
それを理解した上で、この記事を読んだいただけると幸いです。

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それでは早速、本編に移っていきたいと思います。

まずは瑞希の「身体的な性別」についてです。

これに関しては先程少し触れましたが、
瑞希の身体的な性別は男性だと思われます。

理由としてまず挙げられるのは、同じサーク
ルメンバーの奏ちゃんと瑞希のエリア会話です。

『 瑞希の声は、わたし達では出せない声質をしてる。』

これはよく理由として挙げられるものですが、瑞希以外のサークルメンバーは全員女の子です。
そしてもし瑞希の身体的な性別が男性なら、奏ちゃんが言った「私たちには出せない声質」というのも理解は出来ます。

そして2つ目の理由ですが、イベント『 KAMIKOU FESTIVAL!』、『 そして今、リボンを結んで』にて、中学生時代の瑞希が描かれています。

中学時代の瑞希と類

見ればなんとなく分かると思いますが、中学生時代の瑞希はネクタイを締めて、男子用のブレザーを着ています。
ブレザーやスーツなどのボタンが付いている服は、基本的に相手から見て右が上になるのが男性用、左が上になるのが女性用となっています。
この立ち絵では、瑞希が着ているブレザーは右が上になっているので、男性用だと考えられます。

また、中学、高校関係なくクラスメイトに裏で陰口を言われたり、ヒソヒソ笑われていたりする描写もあるので、それも理由の1つだと思われます。

以上のことから、

瑞希の身体的な性別は、男性だと考えられます。

瑞希の自分自身の性は一旦飛ばし、好きになる人の性ですが、こちらは公式でも言及はされておらず、本編とはあまり関係がないので、省略させていただきます。

また、瑞希の表現する性は、女性よりのカワイイものが好きという結論に至っているので、こちらも省略させていただきます。

そして最後に、瑞希の性自認です。
これについては、よく考察として「女の子になりたいんじゃないか」と言われていますが、僕は少し違うと思います。
どういうことかと言いますと、

『瑞希の性自認は、本人にしか分からない。』

だと思っています。
理由としては、ニーゴのユニットストーリー第9話で瑞希が発したこの一言です。

『ボクがこの格好、好きだからです。ただそれだけ』


また、同じ話にて、瑞希はこう語っています。

『 ボクは、ボクでいたいだけなのに』


この2つの言葉は、どちらも「性別関係なく、自分自身として、暁山瑞希として過ごしていきたい。」という想いが込められていると思いました。

その理由として、少し暗い自分語りになりますが、僕は自分自身の性別を決めたくないです。一年前ぐらいから、自分の性別に違和感を持ち始め、色々調べて悩んだ結果、性別を決めたくない、性別を通して自分を見て欲しくない という結論に至りました。
もちろんその過程がすんなリ行った訳ではなく、「なんで自分はこんな体に生まれてきたんだろう」と思ってしまい、そのせいで自分を責め、傷つけてしまいました。そしてその思いは、今も消えてはいません。
話を戻しますと、僕は瑞希の言葉に共感しました。
そして、自分と同じようなことを思っている。
そう思うと、少し気が楽になったのを今でも覚えています。
そして、自分と瑞希を重ね合わせて、瑞希も自分と同じことを思っているのではないか と思いました。

長くなりましたが、以上の理由から、

『瑞希の性自認は、本人しか分からない、本人にも分からないかもしれない。』

と思いました。

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そしてここまで読んで下さったみなさんに1つお願いがあります。
単刀直入に言いますと、

「瑞希を"男の娘"扱いするのはやめて欲しい」

ということです。

なぜかと言いますと、上でも語った通り、僕は性別を通して自分のことを見られたくないです。
そしてそれは、自分や瑞希だけでなく、他のトランスジェンダーの方々もそうだと思います。性別の記入欄など、日常の些細なことに悩みながら生きています。

また、瑞希みたいに自分を全面に出せる人ばかりではありません。
「本当は可愛い服を着て、街中を歩いたり、友達とショッピングいったりしてみたい!」と思っても、周りから変な目で見られるのが怖くて、自分を出せない人もいます。

でもそんな中瑞希は、「自分」を貫いています。周りから変な目で見られると分かっていても、「暁山瑞希」は「暁山瑞希」として過ごしています。

そんな瑞希を「男の娘」の一言で片付けるのは違う と僕は思います。


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長い記事をここまでよんで下さり、感謝します。
初投稿なので、文章の至らぬ所や思ったことなどがあれば指摘してくださるとありがたいですm(_ _)m

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