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個別指導で生徒の成績を伸ばす方法

 こんにちは。塾講師のあさだです。

 今回は個別指導で生徒の成績を伸ばす方法を説明したいと思います。

 私は塾講師として小学生から浪人生まで指導をしており、個別指導での成績向上を専門としております。

 今回はその経験を踏まえてご説明させていただきます。

前提

 今回お話する方法は前提として、「勉強が苦手な中学生、高校生」を想定しています。自宅学習の時間が十分に確保できていなかったり、効率の良い学習法が分かっていなかったりするような生徒に、どのようにアプローチするかをご説明します。

1.個別指導塾で生徒の成績を伸ばすには

 塾では「単元を教える」ことが重視されることが多いです。特に個別指導塾では生徒のレベルに合わせて指導できるため、「生徒が分からないところを説明する」ことが可能です。しかし、私が個別指導で中高生の成績を上げる際に意識していることは「授業をしない」ということです。これについて説明していきます。

2.「授業をしない」とはどういうことか

 「授業をしない」とはどういうことがというと、以下の2点を授業の中で実行するということです。

①毎回の授業は生徒の家庭学習管理に重点を置く。
②生徒が自分で計画を実行し、分からないところを解決できるようにする。

 決して生徒が分からないところを説明しないというわけではなく、授業の目的を分からないところを説明するよりも、上記の2点に置くということです。
 なぜこれが重要かを説明します。

3.成績を伸ばすために必要なこと

 そもそも中高生が成績を伸ばすために必要なことはなんでしょうか。それは、「自宅学習を効率的な学習方法で十分な量を行う」ということだと考えています。要するに「家でしっかり勉強する」ということです。

 定期テストは学校の授業で勉強した内容が出題されます。入学試験もほとんどは学校でならった基本的な問題が問われます。それに対応するためには日々習ったことをしっかり理解し、定着させることが大切です。

 塾でどんなに分かりやすい説明を受けても、家で全く復習しなかったり学校の授業を聞かなくては、成績は絶対に伸びません。成績を伸ばすのに必要なことは、「質の高い日々の学習の積み重ね」以外の何物でもありません。

4.個別指導塾の役割

 以上の理由を踏まえると、生徒の成績を伸ばすうえでの塾の役割は、その場で理解させることではなく、「生徒が塾にいないときの学習の量と質を確保する」ということです。

 集団の進学塾は生徒の自宅学習の量と質が確保されている生徒(=自分でどのように学習したらよいかを分かっており、言われたことをしっかりやれる生徒)を対象としているため、授業は「分かりやすい」ものであるほど良いと言えます。

 一方で勉強が苦手な生徒には、家でしっかり勉強する習慣と、その方法を身に付けさせなくてはいけません。私はそのために、「授業をしない」という方法を用いています。

5.授業では生徒の学習管理を徹底的に行う

 それではどのよう授業を行っているのかというと、毎回の授業で
①1週間の学習の確認(理解度、取り組み方)
②次回の授業までの課題とスケジュール決め

を丁寧に行っています。

 授業冒頭では前回の宿題をきちんとやれているか確認し、ノートをチェックします。その際に、宿題のやり方も確認します。例えば、「分からない問題を赤ペンで写して終わりにしていないか」や、「途中式を書いているか」「間違えにくい計算方法で行っているか」などです。生徒のやったノートをよくチェックし、家庭学習の質の向上のためにアドバイスを行います。
 その後、確認テストなどを用いて宿題の内容の理解度をチェックします。ここで確認テストができていない場合は、どのようなやり方で勉強したら次回までに解けるようになるかを話し合います。

 そして、授業の終わりには生徒と一緒に来週までの課題と、そのスケジュールを決めます。高校生には「来週までにここまで解けるようになってほしいのだけど、何をどのくらいやればよいか?」と聞いて、本人に決めてもらうことが多いです。何曜日に何をやるか具体的に決めて、授業を終えます。

6.分からないところは自分で解決してくるというルール

 学習管理に加えて、私の授業では「宿題で分からないところは、次回の授業までに先生に質問し、理解してくる」というルールを決めています。これは、生徒が宿題で分からないところがあった際、「分からないところは来週先生に聞けばいいや」という姿勢にならないようにするためです。家庭学習の質を上げるうえで、分からないところは自分で解決することが必要になります。そのため、宿題の分からないところは解決してから持ってくるように伝えています。

 授業では生徒が自分でやったところや、分からなくて質問したところの理解度を確認します。そしてその理解度を伸ばすためにはどのように質問したら良いか、どのように調べたら良いかという学習方法のフィードバックを行います。このようにして、生徒が自分で勉強する時間の質を上げていきます。

7.まとめ

 今回は個別指導で生徒の成績を伸ばす方法ということでご説明しました。
 今回の要点を整理します。

・成績を伸ばすには自宅学習の質と量を確保することが必要。
・授業の位置付けは、自宅学習の管理と質の向上を行うためにある。
・授業では生徒の一週間の学習スケジュールを具体的に決め、それのチェックを行う。
・わからないところは自分で解決してから来るようにし、学習方法のフィードバックも行う。

 個別指導を担当されている方に、参考になりましたら幸いです。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

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