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好きが嫌いに。嫌いが好きに。生きてたらそんなことだらけ。

子どもの時、自分の部屋の隣が
ダイニングキッチンだった。
休みの日に母が淹れる珈琲の匂いが
臭くて、何でそんなものを飲んでいるのか
理解できなかった。

だって僕はその頃
カルピス大好きな子だったから。
ビックル好きでよく飲んでた。
あとはネクター。コレは今でもたまに飲むけど
本当に大好きだね。
乳酸菌万歳って感じ🙌

そんな甘いジュースが好きな子が
珈琲の香りの良さや
味の深さなんて分かる訳もなく
しっかり臭くて苦い飲み物
として認識していた。
その頃はまだコンビニ珈琲
浸透していない頃だったから
たまに家で香る
珈琲豆の香りが
慣れなかった。

そんな甘党の僕が21歳の時
新しい友達と出会った。
出会ってから知ったが
その子がバリスタさんだった。

同い年で僕が嫌いな珈琲をとても好いていた。

いや、バリスタになるということは
もぅ、愛していたのかもしれない。

そんな友達がある時
2種類の珈琲を淹れてくれた。

使う豆はどちらも同じ。

ただ、AとBの珈琲は
豆の割合違う珈琲だった。

それを飲む頃には
珈琲興味のある飲み物
変わっていたから
抵抗なく飲めた。

というより、バリスタの淹れる珈琲が
気になって飲みたいと申し出た。

そして2種類を飲み比べた衝撃だった。
幼少期、あんなにも
臭くて苦いだけだと思っていた珈琲なのに
明確に味の違いがあった。

なのに、使ってる豆はどちらも同じ

友達は僕が
珈琲が得意じゃないことを
知っていたからだろうけど
味が苦いだけじゃなく
どちらかというと軽い味
淹れてくれていたのもあると思う。

そしてその時、初めて珈琲
面白い飲み物に変わった。

臭いとか苦いとか
そんな負の印象じゃなくて
同じ見た目でも違いのある
今まで知らなかった飲み物になった。

そしてその違いから
美味しいを探すようになった。

子どもの頃は
テストや部活の試合や
進級や進学で
日常が知らないことだらけで
毎日何かしら成長していたけど
珈琲を知ったあの時
初めて中学の制服を着たみたいに
自分がぐんっ成長した気がした。

大人になると仕事を始めて
上司や先輩に一人前になるまで
アレやコレやと教わる事で
いっぱいいっぱいで。

ひとつできるようになっても
次から次に覚えることがあって
必死すぎて
なんか成長してんのかなぁ
って思っちゃう時もあるけど

昨日できなかった事ができる。
それは立派な成長だ。

褒めらないと落ち込むんじゃなく
自分で勝手に褒めちゃう🙆‍♂️

新しいお店を知ることも成長だし
友達の新しい一面を知ることだって成長
嫌いだった野菜が
食べれるようになることも成長

昨日の自分と今日の自分は
同じようで違う自分。

意外と人生、紙一重の連続
かもねっ?





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