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行動変容

仕事で若手スタッフの指導に関わることが増えてきました。
ある若手スタッフの意識や行動の変化を目の当たりにして、改めて、「自分はどうありたいか?自分はどうしたいか?」という欲求やニーズの重要性に気づきました。

「◯◯ができるようになりたい」というニーズが全ての出発点です。
◯◯をするためには、何が足りないか?
足りない知識やスキルを身につけるためには、何をトレーニングすればいいのか?

正直、指導する側として
「おそらく無理だろう。任せられない」
と思っていました。

しかし、若手スタッフはあきらめませんでした。
「これができたら、◯◯できるようになる。という明確な基準を示してください」
と言われました。

確かに…と思い、STEP 1から4までの課題を提示し、それを指導し、評価することになりました。

STEP 1から4まで進む間に、若手スタッフの意識や行動が変化していくのを感じました。
私自身も、ただ「ダメ、ダメ」と言うのを反省しました。
かつての上司がよく言っていた行動療法の合言葉を思い出しました。
「怒らず、譲らず、褒めて、育む」
これを意識して、実践をこころがけます。

障害福祉サービスや発達支援、そして、特別支援教育では、個別の支援計画や教育計画を作成して、実践することになっています。

対象児者のニーズ
「◯◯したい」「◯◯できるようになりたい」
これが全ての出発点です。
そのニーズを叶えるために、必要な意図的な関わり方を考えて、実践することで…
対象児者の意識や行動が変わると目標が達成されて、ニーズが叶います。
目標が達成されたり、ニーズが叶うと、その方の自信につながったり、生活の質が向上したりします。

こうした実践ができるか?は、支援者自身が意図的に関われるかどうかにかかっていると思います。
つまり、支援者側が先に意識や行動を変える必要があるのです。
そして、何より支援者は、自分がどういう人間でどういうクセがあるのか?自覚しておかないと、適切な支援はできません。

結局、支援者もまた「自分はどうありたいか?どういう仕事がしたいのか?」というニーズ、あるいはビジョンがないと成長しない…
つまり、支援する側も支援される側も同じだということになります。

福祉は、誰もがその人らしく幸せになることを目指しています。
それを実現するためには、「◯◯したい」という欲求やニーズを明確にすることが大切なのだと…若手スタッフや利用者さんたちから改めて学ぶことができました。

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