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私的

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かなり個人的SM、Fetishな話。
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誰も寝てはならぬ

ドン・ボイドが制作した1987年のイギリスのアンソロジー映画『アリア』は、10人の異なる監督による短編映画作品。 その中で〈トゥーランドット〉プッチーニ Nessun Dorma /(和訳:誰も寝てはならぬ) の監督をしたのがケン・ラッセル。 ケン・ラッセルといえば耽美で幻想的な映像、そしてステージを見ているような煌びやかさも特徴的。 アリアの「ネッスン・ドルマ」はオペラの内容を無視した感じで大変フェティッシュなストーリー映像となっています。 メトロポリスとサン・ラみた

2024の出会いの場

謹賀新年。2024年が始まりました。 今年はどんな記事をアップできるか、あまりまだ決めてないのですが、皆様どうぞよろしくお願い致します。 コロナもありなかなかイベントなども開きづらく、また、やる気も削げていましたが今年は始動しようと思っています。 フェティッシュクロージング系のイベントは、私自身は色々ある方が良いと思っています。 新しいイベントを警戒するのではなく、古いイベントだと良い気がするわけでもなく、いろんなイベントに行き、色々と知ることが始まりの一歩であり、保守的

思い出のフェチ

自分がビニールフェチなのかもしれないと思い出す出来事があった。 ビニール製のバックの匂いを嗅いでフラッシュバックした記憶。 幼い頃、プールなどで日差しがあたり浮き輪のビニール臭が強くなると、落ち着く気がしてよく下を向いて嗅いでた。 浮き輪の匂い、すごく好きだった。 で、プールとか行くと水のすえた匂いとかと交じる。 あれがすごく気持ち悪かった。 幼少期、家にどんなだったかうろ覚えだが、硬いPVC製のぶどうの置物みたいなのがあった。 一粒一粒、PVC製なのだけど、それをもいで

展示についての考え。

今回このテーマで展示を開催したきっかけは、もちろん、私自身がそういうものを好きだからというのが大きいです。 若いときにSMの世界を知りその中でもBDSM(ボンデージ、ディシプリン、サディズム & マゾヒズム)、それに付随するフェティシズムという様式美が自分にぴったりフィットしていました。 いまだに惹かれるのは、そのコミュニティが一概 には性的なものだけではない魅力も持ち合わせているからですかね。 美しく、奇妙で、文学的だったり、哲学的だったり、音楽やファッション、芸術、あらゆ

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展示をすることに対して。

今回の企画展ですが、ワタシ的には色んな想いがあるんです。ちょっとそれらについて書いてみます。 アートって今とても注目されてるように感じます。オークションをやれば新人の作家でさえ高値がついたり、小さいギャラリーもあちこちで出来てて、アートなんちゃらってつくものも多い。私の中ではタリーズがタピオカをやりだした感じをなんとなーく思い出したりもします。 私的にはプロではないし、真面目な顔してその言葉を使っているわけではないけれど、ふざけているわけでも馬鹿にしているわけでもないです。

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「フェティッシュ・ファッション」と「エロい格好」は人それぞれなので曖昧なところがあるが、コルセットを着ようが、ゴムを着ようが、その境界線でかなり違ったりする。もう、名称があればいいのに!

気圧変動による体調不良続きに加え、コロナ陽性になったりして長らく死んでいましたが、6月にギャラリーで開催する、作家たちによるfetishな作品展示の準備を急激にしています。 告知が早くできるようにまとまるといいな。お楽しみに。

変化と低下

コロナになってからもう3年。 フェティッシュなイベント関係もそれだけ長い間お休みをしていて、良し悪しの話ではないけれど、やっているところしか認識できていないというのが世界規模で起きている。 世界で開催されているイベントの情報はコロナ以前から目にするようにしていたけど、コロナが蔓延してパーティーは終わり、人が一瞬去り、時間が過ぎ、そして試行錯誤の上、再び始まりつつある。 イベントをやることは本当に大変な時代だし、参加する側もただ楽しそうだからというノリで無邪気に参加できない感

2022年

明けましておめでとうございます。 こちらを読んでくださっている皆様、去年は大変お世話になりました。 2022年になったばかりですが、去年やりはじめたnoteの今更ながらの振り返りと今年の妄想でもしてみようかと想います。 まずはこんな理由でnoteをはじめました。 今の時代に不特定多数が見るアウトプットはそう簡単というほどではなかった。 今だから分かることも多いため、記事にする場合は真偽を確かめたり、調べ物や学ぶことがたくさん。 自分が思っていることをダラダラ書く、がメイン

今、訳してる記事の終わりがやや微妙。 そして2回に分けないと厳しいかも.

Doctrine作品 「ANACHRONISM 」について。

Doctrineのnoteに解説が掲載されたので、結構前に撮影した作品の話でも。 ※Doctrine「作品 ANACHRONISM 解説」より こちらの撮影はDoctrineというプロジェクトの一つ。 私はモデルとロケーションコーディネーターということですが、もともとこの撮影をした場所で仕事をしていた関係で、宣伝も兼ねてというありがたいお話でした。 そのためリリース分の写真集はかなり宣伝色も強めかなと思います。 店との良好な関係がなくなったこともあり、リリースした写真集以

人間とプライド、そして性差。

SMでいうフェムドムとは、女性が責める側の、いわば女性上位の関係性です。 (※受ける側は男性だけを指すわけではありませんが、ここでは女王様とM男の関係性で書いています。) 長年そういう価値観を優遇する業界にいた身としては、最近盛り上がりを見せる女性の権利主張に対しては、当然もっと盛り上がって欲しいと思っています。 一方で女性上位までいかなくとも男女平等というもの自体、無理も多々感じます。 ワタシ的には肉体差がある生き物を、「同じ人間」として考えることが無理あるのではと昔から

フェティシストは病ではない。

あまり知られていませんが3年前の6月18日は、WHOがフェティシズム、異性装主義、サド・マゾヒズムの精神医学的診断(F65 ICD)を国際的に取り除く決定をした日。 つまり、フェチもSM愛好家も服装倒錯家も病気ではない、精神科の治療対象ではなくなった!ということ。 性倒錯者と括られる人たちは、一般的には変態であり、精神的な病であると思われている事は受け入れてきたし、自身でもそう思っている人が多いように思う。 BDSM含むフェティシストたちも、ゲイカルチャーのように自分たちの

SMのきっかけとお道具の必要性。

私自身SMという行為そのものよりも音楽から影響のカルチャー、特にBMEの世界観に惹かれ、立ち入る事からボンデージやディスプリン、フェティッシュ・ファッションに自然と触れるようになり、たまたまボディピアス好きのボーイフレンドが隠し持っていたSM雑誌を目にしたことがSMに繋がりました。

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