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誰も寝てはならぬ

ドン・ボイドが制作した1987年のイギリスのアンソロジー映画『アリア』は、10人の異なる監督による短編映画作品。 その中で〈トゥーランドット〉プッチーニ Nessun Dorma /(和訳:誰も寝てはならぬ) の監督をしたのがケン・ラッセル。 ケン・ラッセルといえば耽美で幻想的な映像、そしてステージを見ているような煌びやかさも特徴的。 アリアの「ネッスン・ドルマ」はオペラの内容を無視した感じで大変フェティッシュなストーリー映像となっています。 メトロポリスとサン・ラみた

2024の出会いの場

謹賀新年。2024年が始まりました。 今年はどんな記事をアップできるか、あまりまだ決めてないのですが、皆様どうぞよろしくお願い致します。 コロナもありなかなかイベントなども開きづらく、また、やる気も削げていましたが今年は始動しようと思っています。 フェティッシュクロージング系のイベントは、私自身は色々ある方が良いと思っています。 新しいイベントを警戒するのではなく、古いイベントだと良い気がするわけでもなく、いろんなイベントに行き、色々と知ることが始まりの一歩であり、保守的

23年のフェティッシュなコレクションは、現在ピーター・ミュリエがデザインしている『Alaïa』。”Time is a contemporary fetish”とブランドがコメントしているように、クラシカルでフェティッシュな素材をふんだんに使ったコレクションだったと思います。

”What is the beauty of the future?” 「未来的」という意識がコロナ以降特に高まっている気がする。 未来的なファッションと言うとどうしてもビザールで風変わりというイメージがあるのか、未来=フェティッシュファッションに注目が行くのは昔からのこと。

23年のフェティッシュな映画はデビッド・クローネンバーグ監督の『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』しかないでしょう。身体改造なシーンがメインテーマ的に出てくるのだが、痛そうだけど官能的。そして少し笑えるというか。見れば納得なフェティシズム作品だったと思います。

David Wood(Torture Garden Co-Founder,現CLUB VANITAS) インタヴュー記事・後編

●文にアンダーラインがあるものは詳細へ飛ぶことができます。 David Woodに色々なお話を伺う企画、後編。 前編はこちらから。 Rei Fetishと音楽の関連性についてお聞きします。”Fetishなサウンド”と聴いてどんなジャンルをあなたは指すと思いますか? David Torture Garden(以下、TG)のクラブ・イベントについは、いつもイベントをライブパフォーマンス、儀式、または没入型の演劇体験として考えていた。だからクラブの音楽は演劇体験や儀式のサウ

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David Wood(Torture Garden Co-Founder,現CLUB VANITAS) インタヴュー記事・前編

●文にアンダーラインがあるものは詳細へ飛ぶことができます。 David WoodはイギリスTorture Gardenの共同創設者。 DJとクリエイティブ ディレクターとしてTorture Gardenの世界観を作り上げてきました。 90年から世界最大のフェティッシュ/ボディアートクラブを主催してきたDavidですが、2019年にTorture Gardenを退任。 現在は新しく手掛けるイベント『CLUB VANITAS』や古美術商、アート関連の業務など多忙な日々を送ってい

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Andreas Reichardt (新MARQUIS編集長)インタヴュー記事

MARQUIS創設者、ピーターのインタヴュー記事に引き続いて今回はMARQUIS新オーナーになったアンドレアスにお話を伺います。 先日、初めて訪日したアンドレアス。 MARQUISへの想い、日本、そしてこの先をお聞きしてみました。 写真は全て公式です。 Rei MARQUIS 68号から新しい編集長として活動をスタートさせました。まず、新しく編集長を引き継ぐ前は何をなさっていたのでしょうか? Andreas はい、私は2019年末からMARQUIS No,68の仕事を始

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Peter W. Czernich (German SKIN TWO、MARQUIS創立、HeavyRubber、etc)インタヴュー記事

Peter W. Czernich(ピーター・W・ツェルニヒ)は写真家であり、ドイツのフェティッシュマガジンMARQUISの発行人であったことはあまりにも有名ですが、それ以前にSKIN TWOのドイツ版を手掛け、伝説的な雑誌〈O〉の創立、ドイツで初めて大規模なフェティッシュイベントを開催するなど、その活躍は世界中で知られています。 日本語ではなかなか知り得なかったPeterの活動。 今回は特にフェティッシュマガジンに関わるきっかけやこれからのプランなどをお話していただきました

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Tim Woodward (KFS,SKIN TWO)インタヴュー記事

Skin Two magazineは、1983年に出版者のTim Woodwardと写真家のGrace Lauによって設立されました。 今のフェティッシュシーンに大きな影響を与えたSKIN TWOは、マガジン、アパレル、イベントなどを手掛け、世界中に沢山のフォロワーを生み出します。 (ドイツ版『Skin Two Germany』は1987年にPeter W. Czernichによって創刊され、のち、1989年に廃刊。) この雑誌に掲載され、国際的に有名になった作家やフェテ

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Marnie Scarletインタヴュー記事

マーニー・スカーレットは独創的でインパクトのあるラテックス・デザイナーであり、ユーモアとカオスに溢れたパフォーマーです。 フェティッシュ業界での活動自体がとても長いマーニー。 今回は彼女のクリエイティブの歴史などを少し聞かせてもらいました。 彼女は本当に素敵な人。 毎回ハッピーなメールをくださいました。 マーニー、ありがとう! 画像は全て公式となります。 ※アンダーラインがあるものは、詳細へ飛ぶことができます。 Rei 今回はこのような機会をくださりありがとうございます。

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ELECTRIC ADAM インタヴュー記事

アダムはロンドン在住のラテックスパフォーマー。 今回はパフォーマーとして、芸術家として、そしてフェティシストとして、ラテックスとの関わりなどを中心にインタビューをさせていただきました。 アダム、ありがとうございます! 画像は全て公式となります。 ※アンダーラインがあるものは、詳細へ飛ぶことができます。 Rei まず、あなたはラテックスを使ってパフォーマンスをされることで知られています。ラテックスを選んだ理由を教えてくれますか? ADAM ただ、”それ”に惹かれました。

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その前に。

私が好きなフェティッシュだビザールだなんだというのは、性的な気付き以前にシュルレアリスムの影響がかなりあります。 小学5、6年のときの担任が絵画をやっていて、アートコンペなどに出展したりするような人でした。 そのため他のクラスからも図工の時間にものすごく力が入ってるクラス、と認知されてたりして。 その先生の授業で勉強したのがシュルレアリスム。 超現実主義などとも言いますが、小学生相手の授業なのでその辺の難しい話をしていたかは覚えていません。取り敢えず「現実的ではない世界」と

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展示後記。 #物神崇拝と拘束展

6月4日から11日の8日間、駒込にあるギャラリー「Komagome1-14cas」にてアートにみるフェティシズムとディシプリンと題した展示を開催しました。 平日でも沢山の方々にご来場頂き、連日大盛況。 驚きとともに心から感謝をしております。 ご来場くださった皆様、ご支援ともにありがとうございました。 展示に至った経緯などはこちらを読んでいただくとして。 本当に、予想外の来場者数でした。 今回はアート情報サイトなどにも掲載したので、「こういうテーマを見られるのは珍しい」と

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