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瑠璃の部屋20

俺はアルコールアレルギーで、注射の際にはアルコール以外で消毒してもらう。それから、食物アレルギーもあって、小麦粉は未だにダメだ。蕎麦を食べて踵がコブのように腫れ上がって歩くのに苦労してから蕎麦も、駅ビルにある安い蕎麦以外は食べていない。要するに本物?がダメなのである。肉も高級なのだと腹を壊す。
ちなみに、ここ数年でダメだこりゃとなった品目の、ご歴々を列挙すると。食べたいからとか、歯にいいからと咀嚼した方々。
落花生、納豆、麦パン、ラーメン、牛乳、豚肉、キシリトールガム、フッ素配合ガム。全部ダメだった。
これは、体質だろうと内科で血液検査したら、アレルギーはないとのこと。でも、先生曰く「結果は当てにせず自分の調子で判断した方が良いよ」

もうね、どんどん試せば試すほど狭まっていく。確かにね、あれこれ、迷わずに済むんだけど。小麦アレルギー、大豆アレルギーとなると、お菓子ひとつ手軽に食べられない。ケーキも食べられないわけで。
クリスマスで陳列される眩いばかりのケーキ様方を横目に「けっ、ケーキなんぞ、子供の食べ物だ」と、天を仰ぎ、バレンタインで飾り立てられたチョコを見ると、カカオアレルギーを発症した経験のある身としては「けっ、高カカオのブラックチョコだって?それを渡して、私の気持ちですって、ブラック100%かい。で、何かい?腹黒い私を受け止めてってかい?」
そんな俺に転機がやってきた。
元々、野菜嫌いだった俺が野菜に活路を見出したのだ。
というより、他の選択肢がなくなったのが大きい。
白飯に野菜、数種類を入れた具沢山の味噌汁を毎食、食べた。不思議なことに、歯の裏についていた歯石が消えたのである。まぁ、ここは本題ではないので流しておこう。
味噌汁の具がメインである。そのうちに、何を具にしようかなどと調べるようになった。この野菜はこういう効能があって、これは案外、必要じゃないなとか。
そんなある日、ふと、納豆を試してみようかなと思った。食べられた。あの感動をもう一度!とは思わない。だって、あの感動を得るためには、アレルギーに戻らないといけないから。ナッツも食べられるようになった。
あとはねー、特に、もう良いんだよ。ケーキ、もう、食べたいと思わないし、菓子も、人工甘味料やら、ゼラチンが入ってるとダメだけど。米でできてる煎餅食ってりゃ良いんだよ。チョコも、本物?ではなくて駄菓子系ならチョコチョコ食べれるし。😤頑張る。