なぜ人を信頼するのは怖いのか?
人を信頼するって当たり前にできる人もいるけど、なかなかできない人もいます。そういう人にとっては、人を信頼するのは怖いことです。どうして怖いのかというと、裏切られたときのことを心配しているからだと思います。
人から裏切られるのって怖いです。もしかしたら過去に大切な人に裏切られた体験があるのかもしれません。
裏切られるかもって、前もって心配しておけば、本当に裏切られたときにショックは小さくて済みます。ただ、それはその人とあまり深くつながっていなかっただけかもしれません。
裏切られたときのショックの大きさは、相手とのつながりの深さに比例するものです。それほど親しい人でなければ、仮に裏切られてもショックは小さいけれど、愛する人に裏切られたとしたら、そのショックは計り知れないものがあります。
では、裏切られることの怖れは克服できるのでしょうか?
これは無理って考えた方がいいと思います。克服できるって考えると、そのやり方ばかりを追い求めてしまうからです。実際にあるのかないのかはわかりませんが、克服するまで人を信頼することに踏み込まないのはもったいないと思います。
裏切られたときのことを考えていても仕方ない。それはその通りなんですが、わかっているけど考えてしまうから苦しいんです。
実際に裏切られたときには、悲しみに浸るしかないと思います。それでいいし、それがいいんだと思います。
悲しみを避けようとすると、身動きが取れなくなってしまいます。裏切られる怖れを克服しようとするよりも、悲しみに浸る許可を自分に出してあげた方が健全だと思います。
悲しんでもいいと自分に許可を出せた分だけ、人のことを信頼できるようになります。
悲しみは人を優しくします。
辛く苦しい経験は決して無駄にはなりません。
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