見出し画像

外国語を学ぶときに母語を使わないということ

日本語教師修行中で英語コーチの
ながき れいか です。

今日は授業見学をさせていただきました。
2回目の見学、とても勉強になりました。

日本語学校では、こんなふうに授業が
行われているんだよ、ということを
ご紹介したいと思います。

半年前に来日されてフルタイムで
日本語を学んでいる学生さんのクラス。

タイ人、ネパール人、ロシア人、ドイツ人
(人数の多い順)
初中級というクラスでした。


私たち日本人が学校で英語を習う時、
通常、先生が日本語で散々説明した後
英文を読み上げる練習をします。

少なくとも私の学生時代は
そんなふうな様子で英語を勉強しました。


でも日本語学校では、
日本語を使って、全てを説明します。

初中級は、中3くらいかな?

最近はオールイングリッシュの授業が
推奨されているそうですが、とても
英語だけの説明で理解するのは難しそう。

でも日本語学校には色々な国から来た
学生さん達がいるので、それぞれの
母語で説明することはできないのです。


そうなると大切なのは、「場面設定」と絵


どういうことかと言うと…

日本語教師は見た!(https://hire39.com/minna-no-nihongo-lesson-7-2)
日本語教師は見た!(https://hire39.com/minna-no-nihongo-lesson-7-2)
こんな素晴らしい絵をネットで公開してくれている先生がいらっしゃいます。いつもありがとうございます!


いかに学生さん達に、
「この日本語はこんな場面で使うのね」
理解してもらえるかが大切。

「使ってみたい」って思ってくれたら
なお良し。


今日のターゲット学習表現は、

Q:これは なんと よみますか?
A:〜と よみます。


どんな場面設定なら、学生さんの
理解と学習意欲を引き出せるでしょうか?


友達と食事をする、という場面設定


ショッピングモールのレストラン街で
お店の看板を見ながら
「なに食べようか?」と相談している状況。


看板には、
「期間限定メニュー」
「おかわり無料」
「割引券が使えます」
「食べ放題」
漢字満載の説明が書いてあって、

ーーーーーーーーーーーーーー
Q:これは なんと よみますか?
A:〜と よみます。
ーーーーーーーーーーーーーー

やり取りしながら確認する。
いかにも実生活で起こりそうな場面。


みんなターゲット表現だけじゃなくて
「食べ放題」とかの説明にも興味津々で
一生懸命ノートを取りながら
楽しそうに練習していました。


そして先生が、こんなスライドを出しました
クラス皆さんの国の言葉です。

いろんな国の言葉で「Hi」

Q:これは なんと よみますか?
A:〜と よみます。

これは使ってみたくなりますね。
みんなで楽しくお互いの国の言葉を
教え合っていました。

覚えられないけど
「ヘェ〜」と「おぉぉ」の嵐で
とても和みました。
素敵な授業でした。


日本語を日本語で教えるために
場面設定や絵を活かす方法。
英語のレッスンでも取り入れられることが
たくさんあると感じました。


日本語教師の修行を通じて
「話したい状況を作り、たくさん練習する」
この方法の楽しさと素晴らしさを
実感しました。


説明を減らすために工夫をすることで
学ぶ人の想像力をかき立てて、
話したい気持ちを引き出せるレッスンを
もっとやっていきたくなりました。


GW明けには自分が授業をする側です。
学生さん達と一緒に、日本語の世界を
楽しみたいと思います。


感想、質問などあれば是非↓
お問い合わせはこちら




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?