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大きなものに本気で向き合うと謙虚になる

こんにちは。人がその人らしくイキイキと生きるためにお手伝いしているコーチのれいこんです。

今日は、私がコーチングを学んだ CTI Japan(Co-Active Training Institute Japan)を運営するウエイクアップによるウェビナーを視聴しました。

その名も「宇宙と人の意識」。すごい!宇宙キター!

開催中のウエイクアップ・フェス、本日午前中は「宇宙と人の意識」イベントでした。 国立天文台の縣秀彦先生をお招きし、Mitakaというソフトで宇宙旅行をしながら、ペールブルードットメッセージ、宇宙から見た地球、ユニバーサルな視点の獲得についてなど、Awe(畏敬の念)を感じる深いお話をお聴かせいただきました。 ご参加いただいた皆さまからの「2050年への一歩」の投稿もお待ちしております。 #WUフェス

Posted by 株式会社ウエイクアップ on Tuesday, November 29, 2022

(注)私はそれほど宇宙には興味はありませんし、閉所恐怖症なので絶対にロケットとか乗りたくありません。なぜ閉所恐怖症かというと小学1年の時に住んでいた団地のエレベータの故障で一人閉じ込められてしまったためです。その話はまた別の機会に…。

宇宙。最近、ぶっ飛んだ起業家は大体、宇宙を目指してますね。イーロンさん、ベゾスさんをはじめ、日本人もMさん、Hもんなどなど。私は絶対に行きたくないですけど。

ウェビナーでは、まず国立天文台の縣先生の講演から始まり、ご自身が取り組んでこられた宇宙に関する研究のお話や、天文学の研究の進歩について紹介されました。

それを受けて、宇宙と人との距離が近くなることは、(例えば実際に人が宇宙に行き来しやすくなったり、地球外生命体の存在を知る可能性が出てくることで)、将来的に人類にとってどんな影響があるのか?人は宇宙を意識することでどう変わるのか(変わるべきなのか)?というディスカッションが繰り広げられました。

強く印象に残ったのは、縣秀彦先生から最後の最後の発言で出てきた言葉、

「(人は、研究者は)謙虚でないといけない」

「宇宙と人の意識」縣秀彦

というものでした。

実際、ウェビナー冒頭から先生のお話を聴き進めるうちに「この人、やっぱり研究者やな。謙虚だもん」と、謙虚という言葉が私の中に浮かんでいました。で、ご本人からも最後に出てきたので、やっぱりそうかあと思ったのでした。

京大のこころの未来研究センターで勤めていたときも「研究者って謙虚やなあ」と感じていました。知らないことについて当てずっぽうは言わないし(そんなことしたら知のバトルでボコボコにされるのだろう…)、自分の領域からなかなかはみ出ないし、良くも悪くも研究者って謙虚だなあと思っていました。

謙虚であるということ。はあ…(ため息)。

私は、はっきり言って謙虚の真逆みたいな性格でした。20代前半の頃などはひどいもので、宇宙は私のためにある、異性は私の言うことを聞く、私は何にでもなれる、何だってできる、と真剣に思っていました。自己中にも程がある。

そして就活はうまくいかず、仕事はコロコロ変わり、結婚生活にも二度失敗し、育児では挫折感にさいなまれ、人付き合いでは誰とも深く付き合えず、ふと気づいた時には「何者でもない自分」になっていました。

ほら、いろいろ挫折して謙虚になったんだろ!

と、話の展開を予測しているアナタがいると思いますが、そうはイカの塩辛。いろいろ挫折しても、ぜんぜん謙虚になっていない自分がいました。相変わらず自己中だったのです。いやほんとに。コーチングの修行を始めるまでは、自分というハガネの鎧(よろい)を身に纏って、人のことは根拠もなく上から目線で見るし、虎の威を借る狐さながらに偉そうにふるまっていました。

そんな私ですが、コーチングの学びを通して体験したこととと様々な人との出会いによって、それなりに謙虚さというものの大切さや、謙虚になるというのはどういうことかを体感することができました。

では、自分の謙虚さってどこからきたのかな?
そう思ったとき、

謙虚さは、本気で超えたいと思ったものと本気で向き合ったとき、ようやく身につけることができる。

と分かったのでした。

よく大自然の中で生きていると謙虚になる、という話も多くの人から聞きますが、私は、それだけでは謙虚にはなれないと思うのです。

私が謙虚というものを少しでも知り得たきっかけは、コーチングでした。

学び始めた当初、コーチングをしてもしてもクライアントに寄り添えている感覚がありませんでした。自分が「いいことを言った」「いい問いかけをした」と思えても、真にクライアントがみずから答えを見出してみずから動くサポートができていると思えない時期が続いていました。

苦しみながら気づいたのは、

「私は自分のためにコーチングをしている」

という事実でした。

また、大きな研修のお仕事を初めて企業から頂いて準備をしていたとき、どんなに考えても考えても、もてるノウハウを組み合わせても「これはうまくいかない」と途方に暮れて、投げ出したくなったときがありました。

そのとき、苦しみながら、気づいたのは、「人を本当に支援したいと思わなければ、良い研修などできない」という事実でした。

そして髪を振り乱しながら、苦しみながら本気で思ったのでした。

クライアントのためにコーチングがしたい。
ここに集う人たちのために学びの場を提供したい。

そのとき、ふっと自分がラクになり、そして少し謙虚な自分というものを感じることができたのでした。

実際に、日々コーチングセッションをしていると、個々のクライアントがすごすぎて、謙虚にならざるを得ません。ほんとに「この人すげーわー!めっちゃすごい!」と思うことしきりで、多分クライアントにも私が真剣に関心しまくっているのが伝わっていると思います(笑)。

クライアントはすごい。すごいから、もっと自分を超えてもらいたい。

そこなんですよねー。私はすごい。すごいから超えさせてあげる、じゃないだよなー。当たり前なんだけど。

本気で超えたいと思うものがあってよかった。

そんな自分でいられて、いさせてくれてありがとう、と素直に今の自分の環境や、出会えた人たちに感謝したい気分です。

駆け出しコーチの私にとって、目の前にいるクライアントやチャンスとして与えてもらっている仕事は、宇宙ぐらい畏怖をおぼえるものです。

閉所恐怖症を超えて、ロケットに飛び乗るつもりで、これからもコーチングという宇宙の旅を続けます。

その先の自分は、もっと謙虚になれるかな。

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