2024/03/23の日記:落下の解剖学とグヤバノ探し
友人の友人からのレコメンドで、友人と「落下の解剖学」を観に行った。友人の友人曰く、まだ3月だが今年の個人的年間大賞とのこと。パルムドールも獲ってるもんね。
非常に良かった。観ている間主人公の印象、評価や信憑性が上下左右に行き来するのだが、それが完全に計算されている。涙が出るような感動はなく、むしろそのための誘引は綿密に避けられてさえいる。その上でこれだけ心が揺さぶれるのか。あくまで静的な、ほとんどが会話で進行する作品にも関わらず、体を乗り出しスクリーンに食い入る体験だった。
記憶、そこから生まれる発言・表現、それを受け取る印象、それらはすべて真実とは食い違いがある。「記録」はある程度まで事実を伝えるかも知れないがそれも断片的であり、個々の人間の感受性を通し解釈される以上、究極的には真実などというものは存在しない、保証され得ないのだろう。それを今一度認識させられる作品だった。
その後は上野のアメ横センタービル 地下食品街に行く。
先日買った漫画「グヤバノ・ホリデー」の始まりの地でもあり、好きなアニメ「三ツ星カラーズ」でも描かれており訪れてみたい場所だったのだ。混み合う狭い敷地を2週ほどしてやはりグヤバノのジュースは見つからず、いくつかある商店で類似のトロピカルジュースを買った。
これ以外にもここのところ無策にグヤバノジュースを探して適当な代替のトロピカルジュースを買って心の隙間を埋めるみたいなことをしている。観念して通販で買おう。
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