大江れい

システム開発の仕事で一応フリーランスをやっています。イラストも描いてたりしてました。

大江れい

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最近の記事

お休みと日本沈没 / diary:2024-04-04

起きたらどうにも起き上がる気分ではなかったので、今日はお休みということにさせていただいた。休みたいと思ったときは休めばいいのだ。休む、ということが選択肢に入った時点で、お仕事に差し迫ることは無いのである。 小松左京「日本沈没」を読み終えた。ここ1ヶ月ほどの間日本沈没とそのメディアミックスを、一色登希彦漫画版→1973年映画版→原作小説版とたどっている。もともと学生の頃途中まで読んでいた思い入れもあり、この中では一色登希彦漫画版が一番好きだと感じる。 小松左京原作版は、原典

    • 2024/03/30の日記:Remember Mr. Lawrence オッペンハイマーにおける役者トム・コンティの位置付け

      オッペンハイマーを観てきた。映画全体の感想は多くの人が、より鋭敏な人が物語や演出の構造における気付き、感嘆を現してくれるだろうから、自分の視点で最も驚き印象に残った一点について書く。 スタッフロールでトム・コンティの名前を見つけたとき、声を上げてしまった。アルベルト・アインシュタイン役が彼であったのだ。 トム・コンティ。 大島渚監督「戦場のメリークリスマス/Merry Cristmas Mr. Lawrence」でジョン・ローレンスを演じた役者であるが、 その柔和で温か

      • 2024/03/24の日記 : 映画版「薔薇の名前」とダークソウル3、読みと深読みとフロム脳

         毎度のことながら傾倒しております、年間読書人氏のレビュー記事で知った「エーコの読みと深読み」を買って読み終えていたので、1986年の映画「薔薇の名前」を観た。 「エーコの読みと深読み」は、学者であり作家ウンベルト・エーコが代表作「薔薇の名前」「フーコーの振り子」の反響を経て、読み手の想像以上の解釈の広がり、作者の意図を遥かに超えたその飛躍に触れるにあたり、適切な範疇の読解"読み"と夢想妄念の類"深読み"の線引はどこにあるのか、ということを論じた講義を本にしたもの。それに加え

        • 2024/03/23の日記:落下の解剖学とグヤバノ探し

          友人の友人からのレコメンドで、友人と「落下の解剖学」を観に行った。友人の友人曰く、まだ3月だが今年の個人的年間大賞とのこと。パルムドールも獲ってるもんね。 非常に良かった。観ている間主人公の印象、評価や信憑性が上下左右に行き来するのだが、それが完全に計算されている。涙が出るような感動はなく、むしろそのための誘引は綿密に避けられてさえいる。その上でこれだけ心が揺さぶれるのか。あくまで静的な、ほとんどが会話で進行する作品にも関わらず、体を乗り出しスクリーンに食い入る体験だった。

        お休みと日本沈没 / diary:2024-04-04

        • 2024/03/30の日記:Remember Mr. Lawrence オッペンハイマーにおける役者トム・コンティの位置付け

        • 2024/03/24の日記 : 映画版「薔薇の名前」とダークソウル3、読みと深読みとフロム脳

        • 2024/03/23の日記:落下の解剖学とグヤバノ探し

          2024/03/22の日記:仕事の失敗がむしろ体調を良くしている

          一昨日の日記。新人の頃日報を出すのが苦手で、こんな風に遅れては前日とか前々日のものを送ったりして怒られていた日々を思い出す。 さて先日仕事で失敗したことがあって、些細といえば些細なものではあったのだがいたく凹んでしまったのだった。そしてなぜだかそこから、今年ずっと悪かった体の調子がすこぶる良くなっている。 失敗して落ち込んで調子がよくなる、つまるところ体調不良は慢性的な気の張りが原因であってそれを萎ませることが処方箋だった、ということだろう。 人間長く働けば失敗も減り、

          2024/03/22の日記:仕事の失敗がむしろ体調を良くしている

          2024/03/21の日記

          昨日の日記。急に日記を書き始めたのだ。 友人と飲む約束なので足早に職場を出て待ち合わせの駅に着いたが、約束は1ヶ月後の今日なのだった。1ヶ月も先の飲む約束などするな、と言いたい。あまり遠くの予定を入れられると、それまでの期間ふと気にしたり、明けておかねばならないんだったと思い出して神経使うのが嫌なのだ。「飲み」という気軽極まりないイベントに、十分なバッファを持って約束をされた故に精度高くコンディションを整えなければいけないようなプレッシャーを感じる。もう嫌だ。積極的に忘れて

          2024/03/21の日記

          2024年1月に出会い素晴らしかった物:四選

          年末年始にNoteへの記述を再開してみたが、思った以上に、書けない。自身の思考を文章として構築することの難しさと、高度で根気のいる作業を前に、自らの能力の至らなさを直視せず軽んじてきたかを実感する。  ということで昨年末に書いた「四選」というフォーマットに縋って、月スパンでやってはみれまいかと。よろしくお願いします。 窓ぎわのトットちゃん (映画/シンエイ動画) 純粋に、圧倒的に、非の打ちどころ無く素晴らしい作品であり、凡人にはその素晴らしさを伝える術を持たず、なにか気

          2024年1月に出会い素晴らしかった物:四選

          ゴジラ -1.0 感想:相克と相殺のニュートラル

          公開から随分と二の足を踏んでおり、信頼するレビュアーの方達、価値観の近しい、あるいは違える友人からの評価を伺うにつれ、より一層見るのが億劫になってしまっていたのだが、ついぞ観てきた。 意を決して蓋を開ければ、清く正しく面白くない、かといって不快でもない、毒にも薬にもならない作品だったので安堵している。 完全にニュートラルじゃん。なにが-1.0と書いてマイナスワンか。梅田望夫でもゼロ年代でもないんだぞ。 もっと席に座っていることが苦痛になるほどつまらないか、あるいは自分の嫌

          ゴジラ -1.0 感想:相克と相殺のニュートラル

          今年出会い素晴らしかった物:四選

          年の瀬に見苦しくも、このような記事だけぽっと上げるのも憚れるのだが、一年を振り返りたくインプットの面の総括を記述する。 映像研には手を出すな!(漫画/大童澄瞳 )ドラマ、アニメ、漫画と下流方向から遡るように浴び、どれも素晴らしかったが何より漫画が濃密であり、手元に置いて日々の仕事のインスピレーションを得た。モノを作り技芸を注ぎ込む人間として鼓舞され、心躍るセリフがたくさんあり。 特にこれは自分の感覚と非常に近くて、プリントアウトしたものを職場の机に貼ってすらいる。微妙に答

          今年出会い素晴らしかった物:四選

          ロールモデル爆誕

          短めに仕事の話。 メールでよくクラウドとBIツール周りのテクニカルサポートを頂いている、クライアントとITコンサルの合弁会社の方がいて。外資の油の乗ったパリッとしたエンジニアを想像していたのですが、今日アカウントのアイコンが写真になっていて。めっちゃおじいちゃんでした。ジジイ! 色んな意味ですごい。とりあえずイメージとのギャップで爆笑させていただいたのですが。あのお年でこの10年あたりの技術をキャッチアップされて、こちらの室も人に丁寧にサポートをしてくれる。彼が出来ないと

          ロールモデル爆誕

          友人と会うことの成功

          「友人と会うことの失敗」の後、その足でもうひとりの友人と会った。彼をちょうどその日に捕まえることができたのは幸運だった。  彼は小さな映像プロダクションで下積みを得てからフリーランスになり、クリエイティブな生き方を全うしている。私は今フリーランス1年生なので生き方の先駆者、先輩でもある。  話したいことがたくさんあった。受け身ながらも連休中に観た、彼に勧められた何本かの映画の感想戦。おもむろに始まる彼が最近観た映画の話。こちらもお返しに感銘を受け、今イラストや文章を再開する

          友人と会うことの成功

          友人と会うことの失敗

           友人と会って後悔する事がある。少なからず何かを得られたとしてもそれよりも徒労と困憊を感じるときがある。相手が、自分が、会うこと自体を目的にしていたときか。共通の目的が無いときか。話が弾まないときか。こちらに用意が、体力が、高揚感が無いときか。  いつの間にか自分と相手が、同じ方向を向いていないことに気付かされるときか。そう思っていたのに、近しい位置に立てていないときか。  その全てだったろう。壊滅的に間が悪かった。では多少なりとも行動において改善し得たか。合わないという選

          友人と会うことの失敗

          職場の送別会を辞退した、というわりかししょうもないことについて

          ことのあらましと、自分のこれまでとか 2015年から出向・常駐していた客先を離れることになり、4月から新天地でお仕事をさせて頂いている。久々の開発ベースの仕事につけ、正直それだけで嬉しく、まず相対的には非常に豊かな気持ちである。あ、私システムエンジニアです。 前の職場では少々役回りの変遷を経ていて、 * 大きなプロジェクトでの開発、リーディング(1年2ヶ月) * DevOps的に開発したそのシステムの保守に入り、切り盛りしつつ 並行してアーキテクチャ乗り換えの

          職場の送別会を辞退した、というわりかししょうもないことについて

          はじめてみました

          とりあえずは雑多なことをブログ的に書かしていただこうかなと思っとります。 日々悲観的になりがちなこととかを文章にしたため、あまり暗くならないよう茶化したりしつつ、諸々を学びにして次の標としたい、みたいな目的でやれたらなー、とかなんとか。

          はじめてみました