翻訳:ステュアートの租税貨幣論(サー・ジェームズ・ステュアート『経済学原理』第4編第4部第9章「財政破綻」より)

vol.2, p.461, par.2

もし税をなくしたとしたら、税に由来する大きな金額が完全に消えてしまう。想像とは違って、今税を支払っている人たちにお金が均等に分配されることはなく、税を払わなくなった金額に比例して所得が増えることもない。その理由は簡単で、納税に用いられるお金は人々に必要とされるから、流通するのである。税をなくしたとしたら、人々は以前よりお金を手に入れる機会が少なくなり、流通量も少なくなってしまう。税の支払いが必要だからこそ、税を支払うためのお金が創造される。そしてお金の創造の方法を考え出さなければ、納税することはできない。何度も述べてきた通りだ。今、税によるこの大きなお金の流れこそが、イングランドの経済を活気付かせているのである。もし税をその輪の中から取り除いたら、経済全体はどうなってしまうだろう。


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