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#5 Rugby World Cup ‐ マルセイユ編

ようやく Rugby World Cup 観戦の地、マルセイユ (Marseille) へとやってきました。Rugby World Cup と題名にありながら観戦したのは準々決勝ウェールズ vs アルゼンチンイングランドvs フィジーの2試合のみです。それはともかく、桜の戦士が予選プールを勝ち抜いてくれていたらば、日本がウェールズかフィジーと対戦していたので、それが叶わなかったのが残念です。それでも、各国のファンから溢れ出る応援と熱気の中での観戦は最高でした。特に、度々沸き起こったイングランドの応援歌 スウィング・ロー・スウィート・チャリオット (Swing Low Sweet Chariot) の大合唱は凄かったです。また、私同様に日本の予選プール突破を期待してチケットを買っていた日本人がけっこういました。それと、日本のジャージを着て観戦する外国人の方々もおられ、ちょっと嬉しかったですね。

さて、マルセイユには10月13日から3泊で訪れました。レンタカーでシャモニーから寄り道もせず、一路マルセイユへと入ったのですが、最初にマルセイユの町が遠方から見えたとき、埃っぽそうな町が印象として浮かび、ホテル近くに行くと (路駐OKの通りではあったが)  路駐の多さが通りを狭くし、大きなゴミ箱から山盛りのゴミが見えていたり、まるでマルセイユが舞台のマット・デイモンの映画 Stillwater そのものかと思ったりしました。ただ、観光客が見て回るようなエリアは、生活感がありながら雰囲気の良い楽しい町でした。ちなみに、宿泊したホテルは観光エリアからは徒歩で20〜30分くらい離れていました。World Cup のためだと思うのですが、7,8ヶ月前にホテルを探した時、数軒の高級ホテルしか残っていなかったので (しかも料金が W'Cup 価格でバカ高だった)、ビジネスホテルに宿泊した次第です。

マルセイユ駅。それほど大きな駅ではありませんでしたが、この屋根の作りなんかは『世界の車窓から』で見ていたヨーロッパの駅そのものでした。ちなみに、地下鉄の駅とも繋がっていますし、私が利用した AVISやHertz、他数社の大手レンタカーの窓口がありました。
フランスが誇るTGVも停まっていましたが、外観は傷なのか塗装が剥げたのか、日に焼けて色落ちしたのか年季を感じました。その車両の年季感は駅の雰囲気と合っていたと思います。
マルセイユ駅の表玄関。こう見るとカッコいい雰囲気ですが、実際はゴミやら、歩きタバコやらで汚い!が感想です。
マルセイユの旧港 (Vieux Port)  で、駅から徒歩 10 分くらいです。港に沿ってレストランやホテルが立ち並んでいます。ウェールズ vs アルゼンチンは翌日、イングランド vs フィジーは明後日でしたが、多くのラグビーファン、特にイングランドファンはあちらこちらでビールを飲みまくり、応援歌のスウィング・ローを熱唱してご満悦でした。
旧港から7,8分くらい離れた場所の路地裏。喧騒を離れて立ち並ぶアパートは素敵です。飲食店の無い通りはたいてい道もキレイでした。写真は撮っていませんが、この辺りの路地裏をゴチャゴチャと歩いていると、ちょっと高級感のあるブティックや貴金属、時計屋が並ぶショッピング通りもありました。
こちらはマルセイユの凱旋門。ウェールズ vs アルゼンチン戦のあった午前中です。
ホテル前の通りを下りたところに走っていた路面電車です。石畳に路面電車、ヨーロッパの町の雰囲気を感じませんか?
こちらは Panier 地区で、マルセイユの旧市街あるいは下町といえるエリアです。昔ながらの街並みをしっかりと保存しているのだと思います。
私同様、大勢のラグビー目当ての人たちも Panier 地区の雰囲気を楽しんでいました。
Panier 地区 で見た壁画アート。けっこう壁に描かれたグラフィックアートを目にします。
マルセイユ大聖堂正面。正式名称はサント・マリー・マジョール大聖堂 (La Cathedrale Sainte-Marie-Majeure) 。19世紀中頃に建造された大聖堂です。
マルセイユ大聖堂の床はタイルモザイクで素晴らしかったです。
こちらはマルセイユ大聖堂の側にあった、古い病院の回廊(Centre de la Vieille Charité) 。今は美術館やアート教室として使われているみたいです。
Parc du Pharo という公園から、Fort St-Jean (要塞) とマルセイユ大聖堂を望んで。旧港には橋が無いので、反対側に行くにはバスを利用するかひたすら歩くのみです。実は、この公園までの途中にも要塞があったのですが、残念ながら休館しておりました。
マルセイユのノートルダム大聖堂 (Basilique Notre-Dame de la Garde) 。1200 年代頃に建てられた小さな教会が、このノートルダム大聖堂の始まりのようです。現在の建物が完成したのがいつだったか覚えていないのですが、建造が始まったのは 1850 年代くらいだったと思います。この黄金に煌めく装飾も凄いですが、球状の天井とアーチのデザインは素晴らしいですね。
マルセイユ大聖堂と同じく、ノートルダム大聖堂もモザイクデザインの素敵な床でした。
大聖堂内の祈りの部屋に飾られていたレリーフの一つ。ここは小さな部屋で、敬虔なクリスチャンの方々が静かにお祈りを捧げていました。
ノートルダム大聖堂からの眺め。写真からは見えませんが、港の奥には4隻の豪華客船が停泊中で、『旧港』に対して、そちらが『新港』に当たりますね。
ノートルダム大聖堂からマルセイユ駅方面。ご覧の通り、町を一望できるノートルダム大聖堂は小高い山の上にあり、旧港からだと1キロ半くらいなのですが、けっこうな急坂を登ることになりますからバスに乗られることをお勧めします(市内を巡る観光トラムバスツアーを利用する手もある)。ちなみに、こちらのトイレは有料でした。
中央付近に見えるのがマルセイユのスタジアム。蛇足ですが、このスタジアム備え付けのスクリーンは、6万5千人くらいは収容するスタジアムの物としては世界最小のサイズかもしれません。リプレイを見る度に、なんでこんなに小さいのと不満でしたね。
(多分)、生まれて初めて食べた『シリア料理』です。旧港の辺りで夕飯を食べる場所を探していると、お店の人に声をかけられたので、このレストランに決めたのですが、まさかシリア料理だとは思ってもいませんでした。何をオーダーすれば良いのか検討が付かず、取り敢えず、『チキン』と書かれている料理を注文。これがどんな香辛料を使っているのか全く分かりませんでしたが、さっぱりした味付けで凄く美味しかったです。そして料理名は全く覚えておりません。
こちらは翌日の昼飯に、イタリア料理店でオーダーした『その日のオススメです』。タコも柔らかく美味かったのですが、それ以上に黒い色をしたライスがあっさりした味付けで最高でした。この黒いライスの正体は、もしかしたらばイカスミ (それともタコスミ?) だったのかもしれません。人生でイカスミのパスタを食べたことが一度しかなく、しかも30年以上前の話なので『スミ』だったのか、それとも全く別の香辛料が使われていたのかは謎であります。


次回はフランスの美しい小さな村、ムスティエ・サントマリーです。

Rugby World Cup の過去記事。



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