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なんでも良いから、とにかく植えろ!

 さいきん読んだ記事で面白いのがあったので、紹介したい。

 ギャングスタ園芸家のロン・フィンリーさんという方の話しで、植物を植えて育てるとハッピーになるから、「なんでも良いから植えろ!」とロックな感じで叫んでいる人の話である。

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家庭菜園は世界をちょっと良くするかも

 ロン・フィンリーさんは「抗議」の意味も含めて、園芸をして、食べ物を育てている。

   ロンさんの住むロサンゼルスには、さまざまな問題を抱えている。あまり治安の良いとは言えない土地だ。そんなところで、園芸をすることは、麻薬などではなく園芸を選ぶという選択肢の提供や、ロサンゼルスの食不足の問題の解決、園芸を通して育てる人も成長できるという側面も持っているようである。

 素直に、園芸を通して社会を変えようとしているのが、すごい。

 また、それを難しい言葉じゃなくて、わかりやすくいちばん大事なことを訴えているから、素敵だ。外見を気にして動けなくなるくないなら、「なんでも良いからやれ!」という大雑把な感じ。そんなところが、好感がもてる。

(詳しく知りたい人は、以下のガーディアンの記事やTEDのスピーチを聞いてみてください。ちなみに、趣味などを学べるサービスMaster Classでもクラスを持っているみたい)

むずかしいことじゃなくて、自分のできることから

 自分の家の近くで、野菜を作り始めるというのは、そんなにむずかしいことじゃない。

    一方で、得られることはたくさんある。自分で自分の食糧を手に入れることができるようになったり、健康な食生活をおくれるようになったり、植物を育てるという仕事をしている自分に誇りを持てるようになったり、ほんのちょっと街に自然を増やすことになったり、自分や周りの人が緑をみてちょっと幸せになることができる。

 自然環境保護についてのプレゼンをしたりリサーチペーパーを書くのも大事かもしれないが、こうゆう小さな実際に動くことから始めるのも素敵だ。そしてたぶん、これはちいさなことではなく、ひとりひとりにとってはとっても大きなことで、実際におおきな成果がでてる。

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「自分の言葉」で語ることのつよさ

 加えて、彼の自分なりの言い方みたいなものがとても良いなと思った。園芸って今までのイメージでは、引退した裕福なおじいさんの趣味みたいなところがあったとおもう。でもそうではなく、「ギャングならシャベル持ってこいよ!」みたいな言い方をしているのが、本心から自分の言葉で語っている気がして、聞き入ってしまう。きっと若者も親近感をわくだろう。

 そして、気づいたこともある。なにか新しいことに挑戦するとしても、意外と自分とはかけ離れていることに挑戦すると、そのかけ離れていること自体が自分の強みになることもあるのかなということだ。たぶん、上の話だって、「いかにも園芸していそうなおじいちゃん」が喋っていても、そんなに周りに響かなかったのではないだろうか。また、彼が無理して自分の言葉とは違うことを話していても、響かなかったと思う。

 つまりは、ユニークであることは誇りで強みだ。そしてその自分のストーリーを、そのまま自分の言葉で語れて、さらに実践にうつしている人、というのは素敵だ。

 キャリアとはいろいろ難しく考えちゃうこともあるけれど、こうゆう自分で語れて行動できる人でありたいなと思ったので、文章にしました。


今日の1冊


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