「人」は「音」を「意味のあるもの」や「言葉」として結び付けようとする。

おはようございます。
現在、音に関する興味があり、いつか本人の声なら「100%」音声入力できるインタフェースを作ろうと思っております。
そのためには、母音の「あいうえお」を認識するなど目標を小分けにして、本当に小さなところから始めようと思っておりますが、現在は小目標として音の概念を理解するところに取り組んでおります。(詳しくは以下の記事)

そこで、「人」がどのように「音」を認識するのかまずは知りたいなと思ったのですが、ネットで軽く調べてみました。

わたし自身、調べる前は「人」は「音」を初めから認識できていたのかな?という疑問を持っていましたが、その疑問を解消できるヒントが得られましたので、調べたことやわかったことを以下に記載します。

最初から「音」を「言葉」として捉えていたわけではそう。

「人」が「音」を認識する物理的な仕組みとしては上の参考記事によると、以下の通りのようです。

まず、「音」は空気の振動(波)から始まります。
次に、耳介(耳たぶとか外に出ている部分)がその空気の振動をキャッチして、耳介のひだひだ(凹凸)のところで、キャッチした波を上手いこと反射して増幅しながら、耳の中の鼓膜へと入っていきます。

そして、鼓膜自体が振動して、鼓膜と繋がっている耳小骨が共鳴するかのように、まるでステレオのアンプのように耳小骨は鼓膜よりも更に大きく震えていきます。

大きく震えた耳小骨の振動は、蝸牛に伝わり、蝸牛が振動を電気信号へと変え蝸牛神経を介して脳へと電気信号による「刺激」となって伝わるようです。

この脳への「刺激」がわたしたちが普段「音」として感じているものであり、わたしのように聴覚障害がある人を除いて、聞こえる人なら十分に備わっているものかと思います。

「言葉」として捉えるためには何度も「音」を聞く必要があるようだ。

ただし、以下の記事によると、その「音」を意味のあるもの、または「言葉」として捉えるようになるためには、何度も聞いて、脳が学習する必要があるようです。(参考記事↓)

例として、初対面の人の声は誰の声か判別できないそうですが、何度も聞いている家族や友達の声などは判別できるそうです。

英語のリスニングもそうで、最初は聞き取れない単語(発音)がたくさんあるけれども、何度も繰り返して聞いているうちに聞き取れるようになる、ということでしょうか。

「音」をたくさん学ぶうちに、様々な「音」を聞き分けられるようになっていくらしい。

「音」の学習は、主に赤ちゃんの頃でほとんど行われると思いますが、どうやら、聞こえる人たちの耳はとても優秀なようで、両親の会話だけでなく、身の回りの生活音や、両親と一緒に出かけた先での街の人々の会話、バスや駅の中でのアナウンスなど、様々な音を無意識に学習しているようです。(参考記事↓)

無意識に学習すると、様々な音を聞き分けられるようになるようで、例えば学校や職場内で交わされるたくさんの会話の中で、特定の人が話されている内容のみ選んで盗み聞きする、ということができるそうです。

わたしの場合、感音性の聴覚障害があり、すべての音が以下の図のようにぼやけて聞こえます。そのため、声や音のみ聞いても、その内容を判別したり、聞き分けることが非常に難しいです。補聴器などは、音を大きくする機器を耳に付けて、音を単純に大きくしたとしても、わたしは音を区別することができません。(最近の補聴器は多少、音を聞きやすいようにノイズを低減させたり自動的に調整する機能はありますが、それでもぼやけて聞こえることには変わらないです。)

「通常の聞こえ方(上)」と「感音性難聴の場合(下)」の聞こえ方の比較

そのため、補聴器を付けている時、特定の人の会話に意識して集中的に聞くことで、「この人たちが話している声は今聞こえている音だな」というふうになんとか結びつけることはできますが、無意識に聞こえてくる音はすべてモザイクがかかっているかのように聞こえ、どの音が誰からのものか(どこからのものか)判別できないため、その無意識に拾う音を意味のあるものとして結び付けようと思っても、できません。

そう思うと、聞こえる人たちが小さい頃からの学習を繰り返した結果、「音」を聞き分けられた世界、というのはわたしにとって未知の世界であり、不思議なものだなと思います。
そして、膨大な量を学習して認識・処理することができる脳はとても凄いな、と改めて思います。

赤ちゃんも自分なりに「音」を意味のあるものに結び付けようとする。

ただ、赤ちゃんの頃、「音」を無意識に聞いて勝手に自然と覚える、というわけでもないようです。

赤ちゃんも赤ちゃんなりに「この音は何だろう?」と興味を持って「音」を意味のあるものに結びつける、また「言葉」として捉えられるように学ぼうとしているようです。(参考記事↓)

確かに、自転車に初めて乗る時も、最初は乗れなかったのですが、何度も挑戦していくうちに乗れるようになったので、無意識かもしれませんが、赤ちゃんも音の意味を知りたくて、何度も音を聴こうとしたのかもしれないですね。

まとめ

「人」は「音」を聞くとき、初めから「意味のあるもの」または「言葉」として捉えられるわけではなく、赤ちゃんの頃から、日々聞こえてくるたくさんの音を聞き、また、聴こう(知ろう)として学習を繰り返すことで「意味のあるもの」または「言葉」として結び付けることができる、ということがわかりました。

次は、「コンピュータ」が「音」をどのように聞くかについても調べようと思います。
次回に続きます。

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