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これもまたサブカル "渋谷パルコ 家のなかのこと 伊藤まさこ"

GWは遠出をすることが出来ず、都内をフラフラしていた。
渋谷パルコは、1973年の開業以来ファッションや文化の情報発信拠点として、当時の若者にとって渋谷パルコでの買い物はステイタスになっていたのではないだろうか。90年代私も雑誌に掲載させてる服を買い求めるために渋谷パルコやクアトロパルコへ足を運んだ。
価値観や消費行動の変化に応えるために、2019年に建て替えが完了し新たな渋谷パルコが誕生した。アートやファッション、カルチャー、エンタメを軸に様々なコンテンツを展開する施設となった。今年の春にはさらに大幅なリニューアルが加えられた。私が好きなモードなブランドが多く、面白いアートイベントも開催されている。

この渋谷パルコ建て替え時に、「ほぼ日」のイベントスペースが入ることとなった。
「ほぼ日」は手帳やカレンダーで有名だが、コピーライターの糸井重里氏が主宰し、ほぼ毎日インタビューや取材、コラムにより情報発信し、身の回りのあらゆのもの・コトの企画や開発、販売を行っている。
渋谷パルコとほぼ日、あまり接点がないように思えたが、渋谷パルコの1980年代の広告コピーを糸井氏が手掛け、サブカル文化を発信していた重要人物であることがわかった。

今回の展示会は、そのほぼ日と伊藤まさこ氏が一緒にオリジナルの家具を開発し販売する「weeksdays」の商品の数々からインテリアアイテムを中心に紹介されている。
伊藤まさこ氏は、料理や雑貨など暮らしをベースにしたスタイリスト。彼女が「こんなものがあったらいいのに」をカタチにした商品たちがweeksdaysでは手にとることができる。

会場の様子

1.日常に馴染む整ったデザインたち

家具
テーブルウェア
金物類

使いやすく、極限まで削ぎ落とされたシンプルなデザインの食器や家具、暮らしを支える金物たち。口に当たる部分が薄く作られたガラスのうつわは、大正から続くガラス工場でほぼ職人による手作りで作られている。薄いガラスであのカタチを作るのは確かに高度な技術が求められるだろう。暮らしに馴染むデザインだか、決してプチプラではお目にかかれない逸品だ。

2.ノンリアルでリアルな利用シーン

ベトナムのかご
椅子やキャビネット

weeksdaysでベストセラーとっている、ベトナムのかご。ベトナムで買い物かごとして日常的に利用されている。一般的にはリサイクルテープを使うようだが、割れや退色の懸念があるため、オリジナルの素材で作られている。様々な色のカゴたちは、浮遊しながらもカゴの間口の広さを生かしながら、果物やぬいぐるみが収められている。浮遊させることでカゴ全体のボリュームやフォルムを理解することができる。ノンリアルとリアルが混在する様が面白い。

3.ちょっと素敵な日常のシーンたち

日めくりカレンダー

伊藤氏と北欧雑貨店「SPOONFUL」の店主である、おさだゆかり氏がふたりで作った日めくりカレンダー。伊藤氏は暮らしのちょっとしたシーンを切り取り、おさだ氏はスウェーデン、デンマーク、フィンランドに買付けに行った際の風景が残されている。共感と明日はどんな素敵な風景に出会えるのかというワクワクがめくる瞬間に訪れるのだろう。

サブカルの中心が渋谷にあった時代から時は経ち、多様化する文化や価値観が台頭す?現代において、もはやメインはなく全てがサブとも言える。



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