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2023年の個人的プロレス大賞について


はじめに

2023年も残すところ半月足らずとなりました。

毎年恒例となっている『東スポプロレス大賞』も発表され、毎年のように様々な意見が出てきたわけですが、だったら私なりの大賞はコレだと発表するのもまた一興というもので…。


私個人の2023年プロレス大賞はこんな感じで纏めてみました。


ただ、前年に個人的プロレス大賞をまとめた際には『ネットプロレス大賞』(2022年まで実施)のフォーマットを使用していたため、今回の2023年は「もしも『ネットプロレス大賞』が行われていたなら…」という仮定で、上記のツイートから多少修正した内容で選定したいと思います。

私のプロレス大賞2023は、これだっ!!


MVP

①高橋ヒロム
②ジェイク・リー
③平田一喜

2023年の個人的MVPは高橋ヒロム一択だったような気がします。


新日本プロレスvsNOAHの対抗戦、AMAKUSAの名フレーズ『愚問』が生まれた相手、メジャー・インディー問わず各団体に上がって献身的にプロレス界を盛り上げた点は、新日本プロレスをチェックしていない人であっても活躍を認めるところではないかと。


実績面でも、IWGP Jrヘビー級王座を保持したのは勿論の事、個人的には平田一喜とのシングルマッチ(11.12 DDT両国国技館)も後世に残したいベストマッチだった気がします。


2位はジェイク・リー。

2022年秋に全日本プロレス日本武道館大会のセミファイナルに起用されながらも1分経たずに敗れたところから、2023年はGHC ヘビー級王者としてNOAHの主力級を次々撃破するなど大活躍。
NOAH参戦当初は外敵ポジションだったものの、気付けばNOAHファンも認める名レギュラー選手へと定着しました。

また、ジェイクが参戦し始めた辺りからNOAHの会場に女性ファンが訪れて声援を送るようになり、NOAHの会場の雰囲気が非常に良くなった印象も個人的には強いです。

帰化申請後に最短でも夏には海外行きという話も報じられていましたが、まさか2024年スタート時もNOAHにいてくれるとは…(感激)。


3位は平田一喜。

上半期は、DDTアメリカ大会の国内留守番組で構成された4.1横浜ラジアントホール大会での透明人間とのシングルマッチで名を残し、下半期はEXTREME王座としてHARASHIMA、坂口征夫、土井成樹といった毛色の異なる相手を平田独自の世界観に引き込んだ点が素晴らしかったです。


ノンタイトルではありましたが、高橋ヒロムとのシングルマッチも「新日所属の選手をここまで土俵に引き摺り込んだか!」という驚きと凄みを感じられる好勝負。今年の三賞に入れなければいけない活躍でした。


最優秀試合

①ジェイク・リーvs杉浦貴(6.17 NOAH名古屋国際会議場)
②岡林裕二vs大門寺崇(3.11 大日本プロレス後楽園ホール)
③阿部史典vs野村卓矢(10.12 ぼくらは格闘探偵団新宿FACE)

3試合とも、現地観戦で未だに鮮烈な印象が残った内容で選びました。

1位はジェイクのGHC王座戦でも屈指の好勝負。清宮海斗⇒中嶋勝彦⇒丸藤正道からの杉浦だったわけですが、年長者の杉浦がジェイクの技喰らっても一番耐久性が高かった事実に震えました…。
当日は偶然にもフォロワー様が隣に座る中で観戦したのですが、必死に杉浦を援するフォロワー様と私、ジェイクを応援するフォロワー様で真っ二つに分かれてめっちゃ盛り上がった点も含めて今でも忘れられない試合です。


2位は本当に大日本プロレスの地殻変動が起きたと思わされた一戦。
あれだけ岡林を追い込んでも大門寺が勝てない事実に加え、その岡林が6月いっぱいで無期限休業に入った事も含めて壮絶極まりない試合でした。

MVP3枠に入っていませんが、2023年は大門寺崇も三賞に入る活躍だったと思います。
この1年で、一気にインディーマット界に名を轟かせた存在!


3位は、アストロノーツ対決をピックアップ。
フリーノックダウン制が設けられたバトラーツルールで、何度も立ち上がりながら打撃と極め技を浴びせ合う様は圧巻の一言。バトラーツルールを知らない私でも、のめりこむくらいインパクト強かったです。


最優秀タッグチーム

①サイトーブラザーズ(斉藤レイ&斉藤ジュン)
②Good Looking Guys
③アストロノーツ(野村卓矢&阿部史典)

1位は今年中盤以降の活躍が目覚ましかったサイトーブラザーズ。GLEATのタッグ王座にあたるG-INFINITY 王座は6月戴冠で既に10度近くの防衛回数を重ね、10月には世界タッグ王座も獲得するなど、文字通りタッグ屋として申し分ない活躍を刻んだ1年だったと思います。


2位はNOAHの新興ユニット・Good Looking Guys。
ジェイク・リー率いる同ユニットの会場人気は高く、『金剛』解散後の下半期はNOAH内でもトップ人気を誇るユニットへと伸し上がりました。
G.L.G.コールも会場内で定着してきた感あり。


3位は大日のタッグ王者として更なる確固たる地位を築いたアストロノーツの2人。特に関本大介&岡林裕二とは、2月のノンタイトルマッチと5月のタイトルマッチで壮絶なる死闘を繰り広げた事は今でも忘れられません。


新人賞

①ZONES(Evolution女子)
②Chi Chi(Evolutuion女子)
③HIMAWARI(東京女子プロレス)

私自身、女子プロを熱心に追っているとは言えない観戦傾向ですが、それでも今年は女子新人が豊作だった1年のように感じました。

ZONES
Chi Chi

ワンツーフィニッシュのEvolution女子は各々の個性が際立っていて、それを活かす試合内容も素晴らしかったです。足りないのは試合経験だけだと思っていましたが、下半期に入ってからはOZアカデミーやスターダム、WAVEなどの各団体でも参戦数を増やしていったので、2024年はタイトル戴冠もありそうな予感。
怪我で惜しくも引退となりましたが、サニーが続けていればトップ3独占も充分有り得るなど、今年3月に発足したばかりと思えぬEvolution女子の成長具合は多くの方に知られてほしい所です。

左から、ZONES、Chi Chi、サニー


3位は、2023年デビュー組の6人の成長著しい東京女子プロレスから、鈴木志乃や原宿ぽむとのシングルマッチが印象に残ったHIMAWARIを選びました。見た目は可愛らしいのに、試合中の表情とか内容が意外とガッチリしていたので今後に期待せざるを得ない…!

HIMAWARI


最優秀興行

①12.4 土肥羆興行
②4.29 NOAH後楽園ホール
③10.12 ぼくらは格闘探偵団新宿FACE

1~3位に選んだ興行は、いずれも試合後の個人的雑感で【神興行】というフレーズを使ったくらい印象に残ったものでした。


中でも4.29NOAH後楽園ホール大会に関しては、試合前に乱入した女性が大きな話題になったものの、興行全体の内容は本当に素晴らしい内容だったということは今でも声を大にして伝えたいです。


今回は選外ですが、3.5スターダム国立代々木競技場第二体育館、9.17プロレスリング・ノア後楽園ホールも個人的神興行でした。


最優秀団体

①新日本プロレス
②プロレスリング・ノア
③Evolution女子

1位は、高橋ヒロムやエル・デスペラードなどが他団体に積極的参戦を果たすなど、プロレス界全体を盛り上げるべく貢献した新日本プロレスしか無いかと。50周年イヤーだった2022年以上に動いていた所が凄かった!

エル・デスペラードが参戦した8.26佐藤光留自主興行


2位はプロレスリング・ノア。
個人的に懸念していた今年2月の武藤敬司引退興行以降も、話題が萎まず広がっていたのはフロント・選手含めた頑張り無くして無理だった気がします。そういう意味では2024年が個人的には勝負か。どうなる…?

1694人を動員した8.27 NOAHカルッツかわさき大会


3位は前述した所属選手の活躍からEvolution女子をチョイス。
数年前から女子部の存在が明らかになるも、その後練習生が退団するなど休眠状態だったEvolution女子部門が、体制一新後の正式発足1年足らずで女子プロレス界に名前が轟くことになるとは思いもしませんでした…。この1年で伸び方が凄かったです。


最優秀プロレスを伝えたで賞

①サイトーブラザーズ
②DDTプロレスリング
③栃木プロレス

1位は宮城県ローカル番組(『OH!バンデス』)の1コーナーを任され、宮城県角田市の凱旋興行で行われた世界タッグ王座挑戦の様子が同番組で生中継されたサイトーブラザーズ。


2位は新幹線プロレスや屋形船プロレスがニュースでも報じられたDDTプロレスリング。


3位は栃木県内で親子連れを巻き込んでプロレスファンとして定着させていた栃木プロレス。

栃木プロレスは都内でも鈍行日帰りが十分可能だったりするので、お時間あれば見ていただきたい団体の一つ。
1度見たら間違いなくやられる。メジャー団体でも出来ていない光景が実現してる感すらあるので、是非!


まとめ

座っと2023年の個人的プロレス大賞を纏めてみました。

残り半月でベストバウトの変動はあるのかもしれませんが、それ以外に関してはこの内容で確定しそうな気がしてます。


今年も思ったのが、やはり人は【見ている範囲でしか判断できない】という事。
どの賞レースにも言えそうですが、見ている範囲や数を増やせば評価に関する正確性とか説得力は担保できるのかもしれません。ただ、その数を創出するのは難しいし無理が生じるものだと…。
プロレス自体記事にしたり生業にしたりしていないと、沢山追うのは難しい気がします。私自身、プロレス以外の事(ライブやサッカー観戦etc)にも手を出すようになった2023年で、そういう事を痛感させられました。

2024年は、この結果がどのように変動していくのでしょうか…?

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