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ごめんなさい

この数週間、会社からの指示に従って週の半分以上は在宅での仕事を行っている。営業職とはいえ、取引先も全国的に他社との面会を拒絶しており、海外出張も事実上できない現状においては、家でも仕事ができてしまうという状況ではある。

接客業をはじめとして、外に出なければできない仕事もある。環境が整わずに、やむを得ず出社しなければならない人もいる。普段通りの仕事ができていないことの異常と、普段通りの仕事を「せざるを得ない」という異常。平静を装いながら、それぞれが苦しさを抱えている。

私自身、どこか冷静さを失っているのだと思っている。全く見知らぬ地域で全く知るはずのない人が罹患し、また亡くなったというニュースに触れるたび、必要以上に胸がざわつく。まして、知人がいる街やなじみのある場所での話であれば、その動揺はなおさらである。我ながら呆れるのだが、到底意識して抑えられるものではない。いつ身近な人に災難が訪れるか、どこで自分が感染してしまうかということを、潜在的に恐れているからなのだろう。

先日偶然目にした報道で、ある地域での「~感染疑い」というのを、私は「~感染」と読み違えてしまった。その報道は、親しい(と私は思っている)人に非常に関係している内容だったので、すぐに連絡を取った。今にして思えば、勝手に一人で慌てふためいて、他人にまで迷惑をかけて、とても軽率だったと思っている。結局、感染の疑いがあった人は検査で陰性だったという。自分の浅薄を恥じるばかりだ。

単なる自分の失敗であれば、くよくよすることはほとんどない。明日への糧にしなければならないし、そう思えば前を向くことができるからである。しかし、他人を傷つけたり、迷惑をかけたりしてしまったときには、当然ながらどうしようもなく強い自責の念に駆られる。前段に書き述べた一件に限らず、最近は反省することが多い。

いつまでも落ち込むことに意味がないことは十分理解している。これまでの生活の中で、友人などにそう伝えて慰めたことは何度もある。ただ、私に対して同じように言ってくれる人はいない。それは決して卑屈になっているわけではなく、私自身が胸の中の痛みを他人に話せない性質だからである。口に出さなければ伝わらない。それだけのことだ。

ただ、精神的な疲れのせいもあってどうしても抑えきれなくなり、ここで吐き出してしまった。私のnoteの中で、最悪の投稿だ。

ごめんなさい。

(文字数:1000字)

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