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他人の作った船に人生を預けない

『仕事』人生において非常に大きなウエイトを占めるモノ。

…なのに、簡単に変える事が許されない。


もちろん時代は変わってきている、転職する人を変わり者と見る人はもうあまりいない。


それでもまだこの国では『転職』のハードルは高い。


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日曜日の夜『月曜が憂鬱』私含め、そう感じている友人のなんと多い事か。

書店で立ち読みしてすぐ購入を決めた本。

『仕事を選ぶ上で本当に大切な事』が書かれていると感じ、まわりの大切な人にも読んで欲しくて筆をとりました。


『転職の思考法』北野 唯我/著 ダイヤモンド社


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※以下、引用等でなく感想です。


・仕事とは何か?

1日7時間働き、6時間眠れば、13H/24H。
仕事とは1日の大半を費やすモノで、私たちに残された自由時間は少ない。

1日の大半という事は人生の大半を捧げるモノだ。生活の為、やりがい、自己実現、人によって仕事の目的は違う。

しかしベーシックインカム等の無い今『仕事』は生きる為に『しなければならないモノ』である。


どうせ『しなければならないモノ』なら、なるべく自分に合っていて、食いっぱぐれの無い仕事を選ぼうよ!というのが本書の目的と感じました。


・転職という選択肢

1つの会社を勤め上げる事も立派だし、自分と時代に合っていれば歓迎すべき事だと思う。
だけど、実際はそのような会社が簡単に見つかるとは限らない。

常に『転職』というカードを忍ばせながら、自分と会社の関係、業界、経済、世界情勢など、客観的に見る事が『主体的に生きる』事ではないか。


転職という選択肢を持ちつつ、結果的に今の会社を選び続ける。それが一番良い状態なのでは?という問題提起をしています。


・何を重視して仕事を選べば良いのか?

仕事を選ぶ時に何を見るのか?職種?年収?

それも大事だが、表面の数字や肩書きで捉えず本質的に考えるという事。その仕事で得られる『専門性』『経験』は何か?


『今』だけでなく今後の人生を見越して仕事を選ぶ大切さがわかります。


・『好きを仕事にする』この難しい問題についての着地点

好きを仕事にするか?
最小限で済む仕事を選び趣味に生きるのか?
嫌々今の仕事を続けるのか?

ほとんどの人は『人生の大半を捧げるほど好きな事』は持っていない。だから趣味が仕事になった時、嫌になってしまう事が起こる。

しかし悲観する事はない。
『ある程度やりたい事』なら持っている人が多いし、それを上手く仕事にする考え方を知る事ができる。
↑これについては目からウロコで、私が本書で最も感銘を受けた部分です。


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本書は『このまま今の会社にいていいのか?』悩めるアラサー男性の視点を借りた転職ストーリー(フィクション)です。

単なる転職の話でなく、仕事の選び方に関する本質的な思考法をわかりやすく学べます。


私自身、全く褒められないキャリアで、人生の中で何度も何度も仕事について迷ってきました。未だに結論は出ていません。

ですが、本書から『どのような仕事を選べば良いのか?』大きなヒントをもらいました。


もし仕事に悩んでいたら、ぜひ書店で手に取ってみて下さい。