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ワインとの相性難しいシシャモの南蛮漬け ドイツワインの清らかな果実味とシャープな酸味

 シシャモの南蛮漬けやエスカベージュは、ワインとの相性がなかなか手ごわい。これまでにド派手な失敗もあった。3種のワインを合わせたところ、相性を五つ星満点で評価ところ、二つ星、一つ星、一つ星。三つ星が平均レベルのなか、ここまで連続して平均未満というのは珍しい。しかもシーフードとの相性も悪くない、ブルゴーニュ(ボージョレ)シャルドネ品種、長野県竜眼品種、イタリア サルディーニャ島ヴェルメンティーノ品種だった・・・

 では何が合うのだろう。別の日、山梨の甲州を合わせたところ絶妙に寄り添ってくれた。甲州ぶどうで出来た上質なワインは、繊細な吟醸香のようなフレーバーを伴い、まさに日本酒を飲むようにシシャモのエスカベージュに寄り添ってくれた。

 シシャモの南蛮漬けは素直に考えると日本酒や焼酎とよく合いそうだが、それでもワインに行くのが私のNote。ちなみにシシャモは北海道の太平洋岸にのみ生息。秋に特定の河川(十勝地方の十勝川、釧路地方の庶路川・新釧路川、日高地方の沙流川、胆振地方の鵡川など)に産卵のため遡上する。そして北海道の風で干されたシシャモは風味が凝縮し、独特の磯の香り、塩味に縁取られて微かにツンとしたフレーバーを伴う。魚卵はコクのカタマリだが、こちらも個性的な香りを持ち、合わせるワインを選ぶ。

過去の失敗データを踏まえて、違うジャンルのワインを合わせてみる。今回はギリシャのスパークリングワイン、ドイツのリースリングに合わせる。 ドイツのリースリングとの相性はまずまず。

 さて、ギリシャのスパークリングワインから。スクリューキャップで手軽に開けられ、エチケットの絵柄も可愛らしい。

リララキス, ザザズ ドゥミ・セック ス,パークリングワイン・ホワイト, ギリシャ, クレタ島, NV, 11%, 1,871円
Lyrarakis ZaZaZu Demi Sec Sparkling White NV

 ワインについては先日のNoteに。1966年設立のワイナリー。クレタ島の土着品種から造るヴィーガンワイン。使用されているブドウ品種はヴィラナ、ヴィディアノ、マスカット・オブ・ スピナ。ステンレス発酵。
 香りには青リンゴ、ライム、洋梨のコンポート、微かにサンダルウッドにハーバルなニュアンス。味わいには残糖が感じられチャーミング。しっかり冷やして酸味を感じたい。葡萄屋で購入。
 シシャモの南蛮漬けにワインを合わせる。残念ながら生臭み立ち上がってしまう。ワインの残糖のある少しチャーミングなスタイルもかみ合わず。相性: ★★☆☆☆

 続いてドイツのリースリングに。

プリンツ, ハルガルテナー, トラディション クーベーアー トロッケン, ドイツ, ラインガウ, 2018, 13%, 2,816円
Prinz, Hallgartener Riesling Tradition Q.b.A. Trocken

 ワインについては先日のNoteに。香りにはフレッシュなグレープフルーツ、レモン、目の醒める爽快な柑橘香。ピュアで透明感強い果実味、シャープでメリハリの効いた酸味。フェリシティで購入。
 シシャモの南蛮漬けに。ギリシャのスパークリングワイン同様に、ふと生臭みたちかけるが、ワインの甲高い果実味と酸味に、料理の酢、玉ねぎの香味がよく繋がりなんとか踏みとどまる。相性: ★★★☆☆


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