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くら寿司テイクアウト15種のネタ ワイン6種と27パターンの組み合わせ

しばらく鮮魚から遠ざかっていたこともあり、身体が刺身、寿司を渇望している。くら寿司で15種ほどのネタをテイクアウト。

数が多い際には邪道だがショットグラスが便利

合わせたワインは6種。数日前に開けてセラーに入れていたものを中心に、日本 シャルドネ (発泡) 、イタリア ヴェルディッキオ、スペイン ベルデホ、ニュージーランド ソーヴィニヨン・ブラン、スペイン ガルナッチャ・ブランカ60%・ビウラ40%、ジョージア キシ。

以下表にてハイライトしたものが特に印象に残った組み合わせだ。赤色の3つが特に素晴らしかった。

寿司とワインの組み合わせ相性評価

大切りびんちょうの風味は、白身よりは重量感あり、トロなどの赤身よりは軽い脂の質に、丸藤葡萄酒エチュードのブラン・ド・ブランのシャープな酸味と奥行きがぴたりと調和。まぐろよりもびんちょうとの相性の良さが印象に残った。

うなぎにはマカシヴィリ・ワイン・セラー キシだ。うなぎを食べるときに備えてセラーに保管していたワインがぴたりとはまって嬉しい。先日、穴子に合わせた際には微妙な相性だったが(下記の記事)、鰻のジューシーで力強い脂、風味の強さを、キシの蠱惑的な麝香、ブドウの滋味・旨味が完璧に包んだ。

寿司ネタではないが、まぐろ竜田揚げにもマカシヴィリ・ワイン・セラー キシの相性が素晴らしかった。揚がって凝縮したまぐろの脂、旨味は力強く普通のワインでは負けてしまう。キシの魅惑の麝香、ブドウの滋味・旨味が素晴らしい調和。竜田揚げに振った胡椒にもきれいに繋がる。

のどぐろは繊細だ。合わせるワインによっては苦味が目立ってしまった。

合わせた6種のワインの短評は以下。

丸藤葡萄酒工業, エチュード

丸藤葡萄酒工業, エチュード,
Etude Rubaiyat, Blanc de Blanc, Methode Traditionnelle, Chardonnay,山梨県甲州市勝沼町藤井, 2018, 11.5%, 3,630円
シャルドネ100%, 生産本数3,193本
軽やかにリンゴのコンポートの厚みを感じる果実香、バニラ、ブリオッシュのタッチは複雑さ奥行きを与える。
みずみずしくジューシーな果実味、強めの泡の刺激と明瞭な酸味が舌に心地よい存在感を残す、活力と滋味を兼ね備えた味わい。


サルタレッリ、ヴェルディッキオ・ディ・カステリ・ディ・イエジ・クラシコ

サルタレッリ、ヴェルディッキオ・ディ・カステリ・ディ・イエジ・クラシコ 1,759円
SARTARELLI, Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico, Italy
青リンゴ、白桃がトップに、続いてグレープフルーツの柑橘に微かに柑橘の果皮や玉ねぎの皮などが心地よいアクセントに感じる程度に折り込まれている、また潮の香りとスモーキーなニュアンスを微かに。
みずみずしく明るい果実味には的確なバランスの酸味、微かな塩味は心地よいアクセント、余韻にほろ苦さと果実味の軽快な甘みあり購入価格からは想像できない素晴らしい充実のフィニッシュ。

カステロ デ メディナ ベルデホ

カステロ デ メディナ ベルデホ 2019年 ボデガス カステロ デ メディナ, 約1,300円
Castelo de Medina, Verdejo, Rueda, Spain, 2019, 13.5%
グレープフルーツの香り強め、洋梨、白桃もほんのり柑橘を包むように香る、柑橘果皮のビターなフレーバー、ほんのりとハーバル、グラッシーなタッチ。
滑らかな口当たりで、中盤から余韻にかけてビターなタッチ、酸味はやや穏やか、鼻腔をハーブや青いトマトが抜ける興味深いワイン。

ヴァンダル ゴンゾー レジスタンス, ソーヴィニョン・ブラン

ヴァンダル ゴンゾー レジスタンス, ソーヴィニョン・ブラン, 3,630円
Vandal Wine, Gonzo Resistance, New Zealand, 2020, 12%
カットグラス、麦藁などのメイリやなヴェジェタル、グレープフルーツ、ほのかにアプリコット、グァバ、パッションフルーツなど香るが熱帯的なもったりした感はなく涼やか、潮のようなニュアンス。
昆布や海藻を舐めたようなミネラルや塩気のニュアンス、果実味はストレートにはぶつかってこず他の要素に包まれながらじんわりと広がる、余韻にはかなり明瞭にビターなタッチ。

ボデガス アスル イ ガランサ ヴィティス デ アスル イ ガランサ 

ボデガス アスル イ ガランサ ヴィティス デ アスル イ ガランサ 2020, 1,214円
Bodegas Azul y Garanza, D.O.Navarra, Spain, 2020, 12.5%
ややはっきりした色調。
花梨、蜜のニュアンス、シュナンブランに共通する芳香、青いトマト、開栓して数日だが酸化的なニュアンスをやや強めに。
やや目立つ酸味の強さ、柔らかい甘みを伴うジューシーな果実味は心地よいがいかんせん酸味が目立つ、余韻にはほんのりと磯のニュアンスやシェリー系のヒント。

マカシヴィリワインセラーズ キシ

マカシヴィリワインセラーズ キシ, 2,847円
Makashvili Wine Cellars, Kisi, Georgia, 2019, 13%
しっかりとした色調の琥珀色。
アプリコット、黄桃、シロップ漬けの桃、パパイヤ、パッションフルーツなどの果実香が豊かに、蠱惑的な麝香。
果実味自体の主張は穏やかで滋味豊かに広がる、陶器を舐めたようにしっとりと舌に渇きを感じるタンニン、穏やかな酸味、鼻腔を果実香、熟成香、様々な香りが抜け飲みごたえ豊か。

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